リストラップ【効果・種類・使用方法・選び方・おすすめ商品】
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はじめに
リストラップは筋力トレーニングやスポーツ時に手首をサポートするアイテムです。
正しい使用法で効果を最大限に引き出すことができます。
この記事では、リストラップの効果的な使用法やおすすめ商品をご紹介します。
リストラップとは
リストラップは、手首をサポートし、筋力トレーニングやスポーツ中の安定性を向上させ、手首の怪我を予防するアクセサリーです。
特にウェイトリフティングやパワーリフティング、クロスフィットなどのスポーツやウェイトトレーニングでよく使用されます。
ジムに行くと上級者の人はかなりの確率でリストラップを使用しているのを見ることができます。
効果的なリストラップの使用法
どのようなトレーニングでリストラップが役立つか
リストラップは、高重量を持ち上げるトレーニングで特に効果を発揮します。
ベンチプレス系種目、プッシュ系種目、スクワット、クリーン&ジャークなどで使用することで、手首の安定性を向上させ、パフォーマンスを向上させることができます。
また高重量によって掛かる手首の負担を軽減することができます。
特に効果を発揮するのが高重量のベンチプレスです。
高重量のベンチプレスでは微妙なズレで手首に負担がかかり故障のリスクが伴います。
ベンチプレスで手首を痛めたことがあるという人は多いのではないでしょうか?
リストラップを使用すると手首の安定感が向上し、怪我のリスクを軽減するだけでなく、フォームの安定にも繋がります。
手首の不安がなくなる分、フォームに集中しやすくなるのです。
正しい装着方法
リストラップは、適切に装着することで効果を発揮します。
リストラップ装着手順
- リストラップの端にあるループを親指に通し、手のひら側から手首の周りに巻きます。※人によって内巻き外巻きどちらが良いか相性があるためどちらも試してみてください
- 手首をサポートするため、リストラップを適度な締め付け具合に調整します。締めすぎは血行を阻害し、緩すぎるとサポート力が不十分になるため、適切な圧力で巻くことが重要です。1巻目は強めに巻きます。
- 2週目からは少しだけ緩め、手首周り全体を包み込めるよう巻いていき、手首全体をサポートするようにします。
- リストラップの端をマジックテープで固定します。しっかりと固定されていることを確認してください。
- しっかり負けたらループを外します。
- もう片方の手も同様に装着し、両手首の締め付け具合が同じになるように調整します。
上記の装着方法に従って正しく巻くことで、手首のサポート力が向上し、安全かつ効果的なトレーニングが可能になります。
また、リストラップの状態や装着感を常にチェックし、必要に応じて調整することが大切です。
その他にも巻き方は様々なスタイルがあります。youtubeで色々な人が巻き方を解説しているので動画で確認したい方は以下のリンクを参照してみてください。
注意点やリスク
リストラップは、適切に使用しないと逆に手首の負担を増やすことがあります。
以下の点に注意しましょう。
- 過度な締め付けは血行を阻害し、手首や指に負担をかける原因になります。適切な圧力で装着してください。
- リストラップを常に使用することで、手首や前腕の筋力が鈍る可能性があります。必要な場面でのみ使用し、適度なトレーニングを心がけましょう。
リストラップの選び方と購入時のポイント
硬さ
リストラップは製品によって硬さが様々です。
各メーカーから硬いものから柔軟性があるものまで幅広く展開されていることもあります。
硬いものは強力なサポート力があり、超高重量を扱うフルギアベンチプレッサーなどに人気です。しかし、硬すぎるが故に装着感が悪く慣れが必要になります。また多くのトレーニーにとってオーバースペックである場合があるので注意です。
逆に柔らかすぎるものは、サポート力が弱過ぎてあまり意味がない場合があるので注意しましょう。
長さ
長さは長い程巻き具合の調節で強力にサポート力を得やすくなります。しかし長いと毎回巻くのに時間が掛かってしまうという欠点もあります。
一方で短いと巻くのは速くなりますが、あまり強いサポート力は得られにくくなります。
高重量を扱う人や手首に不安がある人、手首が太い人は長いものを選んでおけば間違いありません。
逆に手首に不安がなく、手軽に使用したいという人は短めのものでも良いでしょう。
余裕があれば高重量使用時用の長いリストラップと低〜中重量使用時用の短めのストラップの2種類を準備できればベストです。
どちらか一方しか準備できない場合は長めのものをおすすめします。
マジックテープ部分の長さ・強度
マジックテープの長さ・強度はリストラップの耐久性・寿命に影響を及ぼします。
マジックテープの品質が悪いと数ヶ月であっという間にくっ付かなくなって固定力が弱まり、トレーニング中に緩んだり外れたりしてしまいます。
またマジックテープ部分が短いと、摩擦力が弱くなりこれもまた固定力の低下やマジックテープ部分の寿命短縮に繋がります。
できるだけマジックテープ部分が長めで品質も良いものを選ぶことが大切です。
実際の使用感を試すことができる場合はその機会を活用する
もしもリストラップのメーカーが試着会などを開催していれば、是非とも試着することをおすすめします。
例えばパワーリフティングの大会などでは会場で試着会を行なっていたりするのでチャンスがあれば足を運んでみると良いでしょう。
また、トレーニング仲間が使用しているもので試着させてもらえる場合はお願いしてみても良いでしょう。
結局のところ、装着感などは個人の好みによるところもあるので実際に試着できればそれに越したことはありません。
耐久性
良いリストラップは非常に長持ちします。
毎日のようにハードに使い込んでも数年は持つこともあります。
逆に品質が低いものはたったの数ヶ月でマジックテープ部分の劣化などで使いものにならなくなります。
たった数千円の差でもこういう差が生じることがあるので、長い目で見てできるだけ良いものを購入した方が圧倒的にコスパが良くなります。
パワーリフターはルールに沿ったリストラップを選択する
パワーリフティングのルールでは以下の決まりがあるため、パワーリフティングに挑戦する人は以下の条件に当てはまるものを選ぶことをおすすめします。
大会時と普段使用しているものが異なると、違和感やフォームの崩れに繋がる恐れがあるため、毎回の練習でできる限り環境を統一できた方が良いです。
8.ラップ
https://www.jpa-powerlifting.or.jp/pdf/rule230217_2.pdf
(a)IPF 公認品であること。ただし地方大会では加盟団体(主管協会)の裁量に委ねる。
ゴム製、革製のものは禁止する。
使用できるのは1箇所につき1本のみとする。
(b)ラップは次のものを使用することができる。
★リストラップ(手首用)
①幅8㎝、長さ1m以内のもの。(ワッカタイプも同様)リストバンドは幅10㎝以内であれば
使用しても良い。但し、この2つの併用は禁止する。
②親指ループをしたまま試技をすることは禁止する。
③リストラップを使用するにあたり⇒場合は、手首関節より上2㎝、下10㎝、トータル12
㎝を超えないこと。
お手入れ方法
リストラップの寿命を延ばすために、以下のお手入れ方法を実践しましょう。
リストラップお手入れ方法
- 使用後は汗や汚れを拭き取り、通気性の良い場所で乾燥させる
- 洗濯する場合は、製品の取り扱い表示に従って手洗いや洗濯ネットを使用する
- 適度に使用感をチェックし、破損や劣化がある場合は交換する
おすすめリストラップ
SBDリストラップ フレキシブル
サイズ | 長さ |
---|---|
S | 40cm |
M | 60cm |
L | 100cm |
世界的に有名なSBDのリストラップでパワーリフターの使用率も非常に高くなっています。
柔軟性のあるフレキシブルと硬いスティッフの2つのタイプがあります。
超高重量を扱うフルギアベンチプレッサーなどであればスティッフでも良いかもしれませんが、多くのトレーニーにはフレキシブルの方が装着感が良くおすすめです。
フレキシブルでもかなりの重量まで問題なく使用可能です。
長さは、着脱のし易さを重視するならSかM、パワーリフティングやベンチプレス競技用としてならルール一杯の100cmがおすすめです。
ちなみにこちらのリストラップは耐久性が異様に高く、ハードに使い込んでも数年持つので、かなりコスパが良いです。
まとめ
トレーニングに使用するリストラップは、効果的な使用法と適切な商品選びにより、手首の安定性を向上させ、パフォーマンスを向上させることができます。
この記事で紹介した情報を参考に、自分に合ったリストラップを選び、トレーニングの質を高めましょう。
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