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IPF GLポイント計算機

IPF GL Points
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IPF GLポイント計算機
目次

IPF GLポイントとは?Wilksとの違いと導入背景

IPF GLポイント(GoodLiftポイント)は、異なる体重の選手同士を公平に比較するために設計されたスコアリングシステムです。2020年に国際パワーリフティング連盟(IPF)によって導入され、それまで使われていたWilksスコアに代わって世界大会などでも利用されています。

パワーリフティングは階級制の競技ですが、各階級の記録をそのまま比較することはできません。たとえば、66kg級で230kgを挙げた選手と、93kg級で260kgを挙げた選手をどう比較するかは難題です。こうした課題を解決するために、GLポイントのような「補正係数付きの比較指標」が活用されます。

Wilksスコアの問題点

従来使われていたWilksスコア(ウィルクス係数)は、体重に基づいた数学的な補正係数を用いて選手を比較する方式でした。しかし、以下のような問題点が指摘されていました:

Wilksスコアの問題点

  • 軽量級に有利なバイアスがあり、公平性に欠けるケースがある
  • 更新が滞り、最新の競技レベルに即していない
  • 性別・種目・装備の違いが十分に反映されていない

GLポイント(GoodLift)導入の背景

これらの問題を受け、IPFはより統計的根拠に基づいた補正指標としてGLポイントを開発しました。GLとは「Good Lift」の略で、選手の実際の挙上記録と体重の関係性を数式的に最適化して評価できる点が特徴です。

GLポイントは、以下のようなシーンで活用されています:

GLポイントの活用シーン

  • IPFワールドゲームズなど、異階級同士が競う大会での比較
  • 国内ランキングや選抜大会の選考指標
  • 自己記録の管理やモチベーションアップのための指標

次章では、GLポイントがどのように計算されているのか、性別や種目によってどう違うのかを詳しく解説していきます。

IPF GLポイントの計算方法と仕組み

GLポイントは、選手の「記録(トータルまたはベンチ単体)」と「体重」を元に計算される数値で、あらかじめ定められた係数(A・B・C)に基づいて算出されます。

計算式は以下のようになります:

GLポイント = 記録 × [100 ÷ (A − B × e−C × 体重)]

使用される変数について

  • 記録:3種目(トータル)またはベンチプレス単体の合計重量(kg)
  • 体重:選手の体重(kg)
  • A・B・C:性別・種目・装備によって異なる係数

なぜ指数関数が使われているのか?

GLポイントの最大の特徴は、体重に対する補正に指数関数(eの累乗)を用いている点です。これは、単純な線形補正では体重とパフォーマンスの関係を正確に表現できないためです。

実際の競技データをもとに回帰分析を行い、体重に応じた非線形な変化を統計的に導き出した結果が、この式に反映されています。

係数はどうやって決まっているの?

IPFが公開している公式ドキュメントによると、係数A・B・Cは以下の4つの条件に応じて定義されています:

  • 性別(男性/女性)
  • 種目(3種目 or ベンチプレス)
  • 装備(クラシック or イクイップド)

次章では、実際に使用されている係数を一覧でご紹介します。

性別・種目・装備ごとの係数一覧

IPF GLポイントの計算では、性別・種目・装備ごとに異なる3つの係数(A・B・C)が用意されています。これにより、選手の体重に対する記録の優位性をより正確に評価できます。

以下は、IPF公式が定めた2020年版の係数一覧です:

性別装備種目ABC
男性クラシック3種目1199.728391025.181620.00921
男性クラシックベンチ320.98041281.402580.01008
男性イクイップ3種目1236.251151449.218640.01644
男性イクイップベンチ381.22073733.793780.02398
女性クラシック3種目610.327961045.592820.03048
女性クラシックベンチ142.40398442.526710.04724
女性イクイップ3種目758.63878949.313820.02435
女性イクイップベンチ221.82209357.003770.02937

計算ツールでは、これらの係数を選択された条件に応じて自動的に適用しています。手動で計算する際は、条件に合った係数を必ず選ぶようにしましょう。

次の章では、このGLポイントがどれくらいの数値だと「強い」とされるのか、目安となるレベル分けについて解説します。

GLポイントの目安とレベル感(非公式)

IPF GLポイントには、Wilksスコアのような公式なレベル区分(クラス分類など)は存在していません。GLポイントの本来の目的は、体重差を超えたパフォーマンスの比較であり、特定の数値で資格や称号が与えられるものではありません。

ただし、現場では以下のような非公式なレベル感が参考として使われることがあります。これは主に、男性・クラシック・3種目を基準としたおおよその目安です。

GLポイントレベルの目安目安となる実力
120以上世界トップレベル世界大会で上位入賞、IPFワールドゲームズクラス
110〜119ナショナルレベル全日本選手権で上位争い
100〜109上級者全国大会出場クラス、長年のトレーニング経験あり
90〜99中上級者地方大会で上位入賞、筋トレ上級者
80〜89中級者減量や増量を管理して強さを伸ばせる層
70〜79初中級者ベンチ体重1.2倍、デッド体重2倍前後
70未満初心者〜一般筋トレ初心者、または非競技者

上記はあくまで参考の目安であり、性別・装備・種目によってGLポイントの出やすさは異なります。たとえば、ベンチ単体種目では3種目よりスコアが低めになりやすく、また女性は体重が軽い分やや高めに出る傾向があります。

正確な競技力評価は、同条件の他選手と比較することが大切ですが、自分の成長や目標設定の指標としてGLポイントを活用するのは非常に有効です。

次章では、GLポイントがどのようなシーンで活用されているのか、実際のメリットと使いどころを紹介していきます。

GLポイントの活用シーンとメリット

GLポイントは単なるスコアではなく、さまざまなシーンで「実力の可視化」や「選手比較」に使える便利な指標です。ここでは、実際にGLポイントが活用される主な場面とそのメリットを紹介します。

1. 異階級・異条件の選手比較

GLポイントの最も大きな役割は、体重や階級が異なる選手同士の比較を可能にすることです。例えば、66kg級で600kgを挙げた選手と、93kg級で700kgを挙げた選手は記録だけでは優劣が分かりませんが、GLポイントを使えば体重補正を含めた「真のパフォーマンス」で比較できます。

2. 大会の代表選抜・ランキング決定

IPFや各国のパワーリフティング連盟では、GLポイントを使って代表選手の選考や全国ランキングを作成するケースが増えています。これにより、体重階級に関係なく「本当に強い選手」が評価される仕組みが実現しています。

3. 減量・増量の戦略設計

競技者にとって階級の選択は非常に重要です。GLポイントを使えば、現在の体重でのパフォーマンスを把握しつつ、「増量すべきか、減量して階級を下げるべきか」といった戦略的な判断材料として活用できます。

4. トレーニングの成長確認・記録管理

筋トレを続けていると、「本当に強くなっているのか?」と感じることがあります。GLポイントは体重変化も考慮してくれるため、自分の成長を客観的に数値で確認できる優れた指標です。定期的に測定すれば、RMやMAX重量とは異なる視点で成長を感じられます。

5. SNSやジム内での比較・共有

GLポイントは話題性のある指標でもあり、ジム内やSNSで自分の実力を共有したいときにも便利です。「体重70kgで600kgトータル=GL〇〇点」などと数値化することで、周囲との比較がしやすくなります。

次章では、このページに設置しているGLポイント計算ツールの使い方を詳しく解説します。

GLポイント計算ツールの使い方

このページの上部にあるIPF GLポイント計算ツールでは、体重や記録などを入力するだけで、GLポイントを自動で計算できます。ここでは、ツールの使い方を簡単に解説します。

STEP
「記録(kg)」を入力

まずは、3種目合計またはベンチプレス単体の公式記録を入力します。たとえば、スクワット200kg+ベンチ100kg+デッドリフト220kgなら、「記録(kg)」には合計520と入力します。

STEP
「体重(kg)」を入力

計量時の体重を入力します。少数点第2位まで対応しているので、例:70.25kgのように正確に入力可能です。

STEP
「性別・装備・種目」を選択

自分の競技スタイルに合わせて選択してください:

  • 性別:男性または女性
  • 装備:ノーギア(クラシック)またはフルギア(イクイップド)
  • 種目:3種目(スクワット+ベンチ+デッド)またはベンチプレス単体
STEP
GLポイントが自動で表示される

すべての項目を入力すると、GLポイントが自動で大きく中央に表示されます。ページを再読み込みすることで、内容をリセットできます。

次の章では、GLポイントに関してよくある質問とその回答をまとめています。

FAQ|よくある質問と回答

IPF GLポイントについて、よくある疑問や誤解をQ&A形式でまとめました。はじめて使う方や、記録の見方に迷っている方は参考にしてください。

GLポイントが高ければ強いということですか?

はい、基本的にはGLポイントが高いほど相対的に「強い」と評価されます。ただし、あくまで「体重補正後のパフォーマンス評価」であり、絶対記録や実績とは異なる観点です。同じ記録でも体重が重ければスコアは低くなるため、評価の文脈に応じて使い分けましょう。

GLポイントの値はベンチとトータルで違うのはなぜ?

GLポイントは種目によって異なる係数(A・B・C)が使われます。ベンチプレス単体は挙上重量がトータルより小さいため、スコアも全体的に低くなりがちです。3種目とベンチは別物として考えるのが正解です。

女性のほうがGLポイントが高く出やすいと聞きましたが本当ですか?

傾向としては一部のケースでそう見えることがありますが、GLポイントは男女別に適切な補正係数が適用されているため、基本的には公平に比較できるよう設計されています。ただし、階級差や分布の偏りにより平均値がやや高く出る場合もあります。

減量したらGLポイントは上がりますか?

体重が減って記録が維持されれば、GLポイントは上がる可能性があります。ただし、減量によって記録が落ちてしまうと逆に下がることもあるため、体重と記録のバランスを考慮することが重要です。

GLポイントを競技外で使っても意味はありますか?

もちろんです。競技者でなくても、トレーニングのモチベーション管理や、自分の成長を数値で見える化したい方にとってGLポイントは有用な指標になります。記録と体重を継続的に記録して、パフォーマンスの変化を追うことができます。

まとめ|GLポイントで“本当の実力”を可視化しよう

IPF GLポイントは、記録と体重という異なる要素を統一の指標に変換し、「本当に強い選手」を数値で比較できる画期的なスコアです。

競技大会ではもちろん、減量や増量の戦略、自己成長の可視化、モチベーション管理など、競技者・一般トレーニー問わず役立つ指標として注目を集めています。

記録だけを追うのではなく、「体重あたりの実力」を知ることで、あなたのトレーニングはさらに深みを増します。自分のGLポイントを定期的に測定し、変化を楽しんでいきましょう。

このページのツールはスマホでも使いやすく設計されているので、トレーニング前後や大会後にすぐ計算できるようブックマークしておくのがおすすめです。

数値は嘘をつきません。GLポイントを味方に、あなたの「見えない強さ」を見える形にしていきましょう!

お願い〜


記事の内容に誤り等あった場合ご報告いただけば幸いです。

また「こういう情報があった方が良い」「この器具がおすすめ」等情報提供していただけると嬉しいです。

IPF GL Points

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