ROGUE FITNESS「28MM IWFオリンピックウェイトリフティングバー ブライトジンク」
総合評価
5

- IWF認定。競技と全く同じフィーリングで練習できる最高品質。
- 記録向上を目指す、競技志向のシリアスなウエイトリフターへ。
- 高強度シャフトのしなりと、滑らかなベアリングが生む挙げ心地。
免責
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製品概要
Rogue Fitness社が製造する、IWF(国際ウエイトリフティング連盟)公式認定バーベルです。
直径28mm、引張強度215,000 PSIの米国製スチールシャフトは、競技に求められる最適な「しなり」と耐久性を両立。
スリーブには高品質のニードルベアリングを搭載し、スナッチやクリーン&ジャークにおける高速で滑らかな回転を実現します。
IWF規定のローレットとグリップマークを備え、競技本番と全く同じ感覚でトレーニング可能。信頼性と実績を求める本格派リフターのための一本です。
スペック
名称 | 「ROGUE 28MM IWFオリンピックウェイトリフティングバー ブライトジンク」 |
---|---|
メーカー | ROGUE FITNESS(ローグフィットネス) |
種別 | オリンピックシャフト |
用途 | クイックリフト ウェイトリフティング(メンズ) |
公認 | IWF(国際ウエイトリフティング連盟) |
直径 | シャフト:28mm |
サイズ | 全長:220cm スリーブ間距離:131cm 装着可能なスリーブの長さ:41cm |
重量 | 20kg |
引張強度 | 215,000PSI |
シャフトコーティング | ブライトジンク |
スリーブコーティング | ブライトジンク |
センターローレット | あり |
グリップマーク | ウェイトリフティング(91 cm) |
回転機構 | ベアリング |
Fレーティング | F6-R |
価格(税込) | 143,800円 |
スペック評価
項目 | スペック | 評価 |
---|---|---|
装着可能スリーブ長 | 41 cm | |
シャフト直径 | 28 mm | |
引張強度(PSI) | 215K | |
ローレット強度 | ウェイトリフティング | |
コーティング | ブライトジンク | |
センターローレット | 有 | |
91cmグリップマーク | 有 | |
回転機構 | ベアリング |
評価ルール
推定満足度
: ≧90% のユーザーが満足
: 80–89 %
: 60–79 %
: 40–59 %
: < 40 %
項目 | |||||
---|---|---|---|---|---|
装着可能スリーブ長 | 41.0 〜 41.5 cm | 39.0 〜 40.9 cm | 35.0 〜 38.9 cm | 30.0 〜 34.9 cm | 30.0 cm 未満 |
シャフト直径 | 28 mm | 28.5 mm | – | 27 mm | 29 mm以上 |
引張強度 (PSI) | 190-215 k | 215 k超 | 160-189 k | 140-159 k | <140 k |
ローレット強度 | ミディアム/ ウェイトリフティング | ミディアムライト | ライト | アグレッシブ | パッシブ/滑る |
コーティング | ハードクロム / ステンレス | セラコート | 亜鉛 / 黒染め | ブラッククロム | ペイント |
センターローレット | 有(パッシブ) | 無 | 有(標準) | – | 有(アグレッシブ) |
91cmグリップマーク | 有 | – | – | – | 無 |
回転機構 | ニードルベアリング | ベアリング&ブッシング | ブッシング | – | 回転不良/無し |
装着可能スリーブ長
「装着可能スリーブ長」とは、バーベルの端にある、プレートを実際に装着できるスペースの長さを指します。これは、特に厚みのあるバンパープレートを使用するウェイトリフティング、クイックリフトにおいて、見過ごされがちですが極めて重要なスペックです。
なぜなら、ウェイトリフティングで用いるバンパープレートは、衝撃吸収のためにゴムで覆われており、同じ重量の鉄製プレートに比べて非常に分厚いからです。スリーブ長が短いバーベルでは、**「まだ筋力に余裕があるのに、プレートがスリーブに収まらないため重量を増やせない」**という、トレーニングの成長を妨げる致命的な問題が発生する可能性があります。
IWF(国際ウエイトリフティング連盟)は、公式競技用バーベルの装着可能スリーブ長を41.5cm (415mm) と明確に定めています。これが全ての評価の基準となります。
シャフト直径
ウエイトリフティング男子競技の公式ルール(IWF規格)では、シャフト直径は28mmと定められています。この太さは、スナッチやクリーンで重要な**「フックグリップ」のしやすさと、高重量を挙げきる際に必要となるシャフトの「撓り」**を生み出すために最適化されたものです。29mm以上はパワーリフティング用の硬いバーであり、クイックリフトには不向きです。
引張強度 (PSI)
引張強度は、バーが破断せずにどれだけの張力に耐えられるかを示す数値で、耐久性の指標となります。しかし、高ければ高いほど良いというわけではありません。強度が非常に高い鋼材は硬く、ウエイトリフティングで重要な**「撓り」が失われる傾向があります。そのため、耐久性としなやかさのバランスが取れた190k〜215k PSI**あたりが理想的とされます。
ローレット強度
ローレット(シャフト表面のギザギザ)はグリップ力を高めるために不可欠です。しかし、スナッチやクリーン&ジャークのように、手の中でバーを滑らせながら高速で動かす種目では、ローレットが強すぎると(アグレッシブ)、手のひらの皮がめくれる原因になります。そのため、しっかりと食いつきつつも、手を傷つけにくい**「ミディアム」**程度の強さが最適です。
コーティング
コーティングは、錆を防ぐ役割と、握り心地(感触)に影響を与えます。ハードクロムやステンレスは、ローレットの鋭さを損なうことなく、優れた耐久性と滑らかな感触を提供するため最高評価となります。セラコートは防錆性能に優れますが、わずかにローレットの感触を鈍くさせることがあります。ペイントは最も安価ですが、滑りやすく剥がれやすいため評価が低くなります。
センターローレット
クリーン動作の際、バーは鎖骨や首元に強く接触します。この時、中央にパワーリフティング用のような強いローレットがあると、皮膚を傷つける危険性が非常に高くなります。そのため、ウエイトリフティング用バーでは、センターローレットが**全く無いか、あっても非常に弱い(パッシブ)**ものが安全かつ機能的であり、高く評価されます。
91cmグリップマーク
このマークは、毎回同じ手幅でバーを握るためのガイドです。ウエイトリフティングの公式ルール(IWF規格)では、グリップマークの間隔は91cmと定められています。競技会や標準的なトレーニングを行う上で必須の仕様です。81cmのマークはパワーリフティング規格(IPF規格)であり、用途が異なるため評価外となります。(表の「無」は「81cmマークのみ、またはマーク無し」です)
回転機構
ウエイトリフティング用バーベルの心臓部です。スナッチやクリーンでバーベルを頭上や肩に返す際、スリーブ(プレートを付ける部分)が滑らかに回転しないと、手首や肘に強いトルクがかかり、怪我の原因となります。高速かつスムーズな回転を実現する**「ニードルベアリング」**が最も高く評価されます。「ブッシング」は主にパワーリフティングバーに採用される機構で、回転性能ではベアリングに劣ります。
ウェイトリフティング適合性
項目 | スペック | 判定 |
---|---|---|
装着可能スリーブ長 | 41cm | ◎ |
直径 | 28 mm | ◎ |
引張強度(PSI) | 215K | ◎ |
ローレット強度 | ウェイトリフティング | ◎ |
回転機構 | ベアリング | ◎ |
撓りやすさ ・スリーブ間距離:131cm ・直径:28mm ・硬さ:190-215k PSI | ・スリーブ間距離:131cm ・直径:28mm ・硬さ:≥215k PSI | ◎ |
91cmグリップマーク | 有 | ◎ |
センターローレット | 有(パッシブ) | ◎ |
判定ルール
項目 | ◎ | ○ | △ | × |
---|---|---|---|---|
装着可能スリーブ長 | 41.0 〜41.5 cm | 39.0 〜 40.9 cm | 35.0 〜 38.9 cm | 35.0 cm 未満 |
シャフト直径 | 28 mm | 28.5 mm | 29 mm | <28 mm >29 mm |
引張強度 (PSI) | 190-215 k | 160-189 k / >215 k | 140-159 k | <140 k |
ローレット強度 | ミディアム/ ウェイトリフティング | ミディアムライト | ライト / アグレッシブ | パッシブ/ 滑る |
回転機構 | ニードルベアリング | ベアリング&ブッシング複合 | ブッシングのみ | 回転不良/無し |
撓りやすさ ・スリーブ間距離:131cm ・直径:28mm ・硬さ:190-215k PSI | 3項目全て適合 | 2項目適合 | 1項目適合 | 適合なし |
91cmグリップマーク | 有 (IWF規格) | デュアルマーク | – | 無 (81cmのみ) |
センターローレット | 有 (パッシブ) | 無 | 有 (標準) | 有 (アグレッシブ) |
装着可能スリーブ長
「装着可能スリーブ長」とは、バーベルの端にある、プレートを実際に装着できるスペースの長さを指します。これは、特に厚みのあるバンパープレートを使用するウェイトリフティングにおいて、見過ごされがちですが極めて重要なスペックです。
なぜなら、ウェイトリフティングで用いるバンパープレートは、衝撃吸収のためにゴムで覆われており、同じ重量の鉄製プレートに比べて非常に分厚いからです。スリーブ長が短いバーベルでは、**「まだ筋力に余裕があるのに、プレートがスリーブに収まらないため重量を増やせない」**という、トレーニングの成長を妨げる致命的な問題が発生する可能性があります。
IWF(国際ウエイトリフティング連盟)は、公式競技用バーベルの装着可能スリーブ長を41.5cm (415mm) と明確に定めています。これが全ての評価の基準となります。
各評価の目安
- ◎ (41.5 cm):
IWF公式規格そのものであり、競技出場から日々の高重量トレーニングまで、何一つ不自由なく対応できる理想の長さです。将来にわたって重量の制限を心配する必要がありません。 - ◯ (40.0 cm 〜 41.4 cm):
競技規格にわずかに届かないものの、実用上の問題はほぼありません。多くの高品質な多目的バーや、非認定の競技仕様バーがこの範囲に収まります。ほとんどのリフターにとって十分な長さを確保しています。 - △ (35.0 cm 〜 39.9 cm):
厚みのあるバンパープレートを多用する場合、120kgを超えるあたりからスペース不足が顕在化し始めます。トレーニング内容によっては、扱える重量の上限がバーベルによって制限される可能性があります。 - × (35.0 cm 未満):
主に省スペースを目的とした「ショートバー」などが該当し、ウェイトリフティングの主たるトレーニングには不適合です。バンパープレートの場合、100kgも装着できないことがほとんどで、用途が大きく限定されます。
このように、装着可能スリーブ長は将来の成長を見越して選ぶべき重要な投資です。本格的にウェイトリフティングに取り組むのであれば、後々の後悔を避けるためにも、可能な限り「◎」または「◯」評価のバーベルを選択することを強く推奨します。
シャフト直径
ウエイトリフティングの国際規格(IWF)は28mmです。この直径は、フックグリップのしやすさと、シャフトの「しなり」を最大限に引き出すために設計されています。パワーリフティング用の29mmではバーが硬すぎ、クイックリフトの動作を妨げます。
引張強度 (PSI)
バーの耐久性を示す数値ですが、高すぎると硬くなり「しなり」が失われます。そのため、耐久性としなやかさのバランスが取れた190k〜215k PSIの範囲が最適(◎)です。215kを超えると硬すぎる傾向があり、逆に189k以下だと耐久性や反発が物足りなくなる可能性があります。
ローレット強度
高速でバーを動かす種目のため、ローレットが強すぎると(アグレッシブ)、手のひらを激しく消耗します。グリップを確実にしつつも、痛すぎない**「ミディアム」**が最もバランスの取れた選択です。
回転機構
ウエイトリフティングにおける最重要項目です。スナッチやクリーンでバーを返す際、スリーブが滑らかに高速回転することで手首や肘への負担を無くし、スムーズなキャッチを可能にします。摩擦が極めて少ない**「ニードルベアリング」**が最高の評価となります。パワーリフティングで一般的な「ブッシング」は回転性能で劣るため、評価は下がります。
撓りやすさ
ウエイトリフティングにおいて、シャフトの**「しなり(ウィップ)」は、単なるバーの変形ではなく、挙上を成功に導くための積極的なツールとして機能します。特に、クリーンで床からバーを引き上げる際や、ジャークで身体からバーを突き上げる瞬間に、しなったバーが元に戻ろうとする弾性エネルギーを利用する**ことで、アスリートはより効率的に高重量をコントロールし、挙げきることが可能になります。
この「しなり」の質は、主に以下の3つの客観的スペックの組み合わせによって評価することができます。
- シャフト長:131cm
IWF(国際ウエイトリフティング連盟)が定めるこの基準は、高品質なバーベルの前提条件です。世界中の競技者が同じ条件下でパフォーマンスを発揮できるよう設計されており、適切なウィップ性能を持つバーの多くがこの基準に準拠しています。 - 直径:28mm
しなりを生み出す最も直接的な物理的要素です。パワーリフティング用の硬い29mmバーと比較して、この1mmの差が、クイックリフトに必要な顕著なしなやかさを生み出します。 - 硬さ(引張強度):190-215k PSI
バーの特性を決定づける重要な指標です。PSIが高すぎると(例: 220k超)バーは硬くなりすぎて「撓り」を失い、逆に低すぎると耐久性に不安が残ります。190k〜215kという範囲は、高重量に耐える**「強度」と、爆発的なリフトを補助する「弾性」**を最もバランス良く両立させるための、理想的なスイートスポットとされています。
⚠️ 評価の限界と注意事項
この3項目による評価は、あくまで公表されたスペックに基づく客観的な推定です。実際の「しなり」の質や感触(フィーリング)は、スペック表には現れない**「鋼材の種類」や「熱処理」**といった製造プロセスに大きく左右されます。
同じスペックのバーでもメーカーによって撓りの特性は異なるため、最終的な判断を下す際は、メーカーの製品説明や、信頼できる第三者によるレビューを併せて参考にすることを強くお勧めします。
91cmグリップマーク
ウエイトリフティングの国際規格(IWF)で定められたグリップマークの間隔は91cmです。競技や正しいフォームの習得に不可欠なため、これが無いバー(パワーリフティング用の81cmマークのみのバーなど)は不適合となります。
センターローレット
センターローレットの有無は、単純な優劣ではなく、「競技でのパフォーマンス」と「日々のトレーニングでの快適性」のどちらを重視するかという、目的によって最適な選択が異なります。
有り(パッシブ)のメリット:競技のための安定性
EleikoやRogueといったトップブランドの競技用バーに、あえて弱い(パッシブな)センターローレットが刻まれているのには明確な理由があります。クリーンでバーを肩に受け止めた際、このわずかな凹凸が汗やウェアによる滑りを抑え、ラックポジションの安定性を極限まで高めます。 また、体の中心を合わせるための触覚的な目印としても機能します。
IWF(国際ウエイトリフティング連盟)のルールでは、競技会本番で使用されるバーにはセンターローレットが必須と定められており、これは競技の標準仕様です。
無しのメリット:トレーニングでの快適性
一方、センターローレットが無いバーは、首や鎖骨への肌の擦れが全くないため、トレーニングにおける快適性が最大限に高まります。 特に高回数のクリーン練習を行ったり、フィットネス目的でウェイトリフティングに取り組んだりする際に、そのメリットは絶大です。
この「無し」の仕様も、IWFから「トレーニング用」として正式に認定されており、選手のコンディショニングを考慮した合理的な選択肢とされています。
結論:あなたに合うのはどちらか?
- 「有り」を推奨する人:
競技出場を目指しており、本番と全く同じ機材で練習したいシリアスなリフター。挙上の安定性を0.1%でも高めたい方。 - 「無し」を推奨する人:
競技会への出場は考えず、日々のトレーニングでの快適性を最優先したい方。フィットネス目的や、高回数の練習を頻繁に行う方。
このように、ご自身のトレーニングの目的に合わせて選択することが、最適なバーベル選びの鍵となります。
この製品がハマる人・ハマらない人
ハマる人
- 競技会と同じスペックのバーベルで練習したい人
- シャフトの「しなり」を活かしたリフティングをしたい人
- スリーブの滑らかな回転性能を何よりも重視する人
- IWF認定というブランドと信頼性を求める本格派
- 生涯保証付きで、長く使える一本を探している人
注意が必要な人
- パワーリフティング3種目(BIG3)がメインの人
- 手入れ不要なバーベルを求めている人(ジンクは要メンテ)
- デッドリフトなどでシャフトの硬さを重視したい人
- とにかく安価なバーベルを探しているビギナー
- クリーン等で鎖骨に当たるセンターローレットが苦手な人

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