ELEIKO「XFバー」
総合評価
4.67

- クイックリフトに適した滑らかな回転とスローリフトに適した安定性を両立した回転機構
- 日々の反復トレーニングに最適なローレット
- 信頼の世界のエレイコ
免責
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製品概要
「ELEIKO XFバー」は、スウェーデンの名門ブランドELEIKOが製造する、高品質な多目的バーベルです。
クイックリフトのしなやかさとスローリフトの安定性を両立させるため、ニードルベアリングとブッシングを組み合わせた独自のハイブリッド構造を採用しています。
これにより、クイックリフトでは滑らかな回転を、高重量のスクワットなどでは安定した挙動を実現します。
ローレット(ギザギザ加工)は、高回数のトレーニングでも手を痛めにくいようややマイルドな設定ながら、確実なグリップ感を提供します。
センターローレットはなく、デュアルグリップマーク仕様のため、クロスフィットやファンクショナルトレーニング、そして一本のバーで多様な種目をこなしたいホームジムユーザーにとって理想的な一本と言えるでしょう。
スペック
名称 | 「XFバー」 |
---|---|
メーカー | ELEIKO(エレイコ) |
製造国 | スウェーデン |
種別 | オリンピックシャフト |
用途 | トレーニング全般 |
直径 | シャフト:28 mm |
サイズ | 全長:220 cm スリーブ間距離:131 cm インナーカラー:3 cm 装着可能なスリーブの長さ:41.5 cm |
重量 | 20 kg |
引張強度 | 215,000PSI |
シャフトコーティング | クロムメッキ |
スリーブコーティング | クロムメッキ スレッディングスリーブ |
ローレット | ミディアム 多目的 |
センターローレット | なし |
グリップマーク | デュアルマーク パワーリフティング(81 cm) ウェイトリフティング(91 cm) |
回転機構 | コンビネーション(ニードルベアリングとブロンズブッシング) |
価格(税込) | 118,500 円 |
スペック評価
項目 | スペック | 評価 |
---|---|---|
シャフト直径 | 28 mm | |
装着可能なスリーブの長さ | 41.5 cm | |
引張強度(PSI) | 215K | |
ローレット強度 | ミディアム | |
シャフトコーティング | クロムメッキ | |
スリーブコーティング | クロムメッキ | |
センターローレット | 無 | |
グリップマーク | デュアル | |
回転機構 | コンビネーション |
評価ルール
推定満足度
: ≧90% のユーザーが満足
: 80–89 %
: 60–79 %
: 40–59 %
: < 40 %
項目 | |||||
---|---|---|---|---|---|
シャフト直径 | 28.5 mm | 28 mm | 29 mm | 27 mm | <30.0 cm |
装着可能スリーブ長 | 41.0 cm≦ | 39.0 〜 40.9 cm | 35.0 〜 38.9 cm | 30.0 〜 34.9 cm | <30.0 cm |
引張強度 (PSI) | 190-220 k | 220 k超 | 160-189 k | 140-159 k | <140 k |
ローレット強度 | ミディアム | ミディアムライト/ ミディアムアグレッシブ | – | ライト/ アグレッシブ | パッシブ/滑る |
シャフト コーティング | ステンレス | セラコート/ ハードクロム | 亜鉛 | – | ペイント |
スリーブ コーティング | ステンレス/ ハードクロム | セラコート | 亜鉛 | – | ペイント |
センターローレット | 有(パッシブ) | 無 | 有(標準) | – | 有(アグレッシブ) |
グリップマーク | デュアル (81 cm・91 cm) | 一方のみ | – | – | 無 |
回転機構 | 有 | – | – | – | 回転不良/無し |
シャフト直径
28.5 mm
パワーリフティングの剛性と、ウェイトリフティングの握りやすさを両立した、多目的バーにとって理想的な太さです。BIG3での安定性と、クイックリフトでの操作性の両方で高いパフォーマンスを発揮します。
28 mm
ウェイトリフティング競技の標準的な太さで、特にクイックリフトでの「フックグリップ」がしやすいです。しなりを感じやすく、リフティング動作に適していますが、超高重量のスクワットやベンチプレスではやや剛性不足を感じる可能性があります。
29 mm
パワーリフティング競技の標準的な太さで、非常に高い剛性を誇ります。スクワットやベンチプレスで安定感がありますが、クイックリフトを行うには太すぎて握りにくく、しなりも感じにくいため、多目的用途としては評価が下がります。
27 mm
細すぎるため高重量を扱うには剛性が不足し、安定しません。主にテクニックバーや女性・ジュニア用のバーに採用される太さです。
<27 mm / >29 mm
細すぎる、あるいは太すぎるシャフトは、一般的なトレーニングには適しません。グリップが極端になり、フォームの習得や安定した挙動の妨げになります。
装着可能スリーブ長
41.0 cm以上
より多くのプレートを装着できるため、高重量のトレーニングに最適です。特に厚みのあるバンパープレートを使用する場合、スリーブの長さは重要になります。あらゆるトレーニングに対応できる十分な長さです。と言えます。
39.0~40.9 cm
標準的なトレーニングには十分な長さです。ほとんどのユーザーにとって、プレートの枚数で困ることはないでしょう。
35.0~38.9 cm
基本的なトレーニングには十分ですが、厚みのあるプレートを多用すると、高重量の設定ではスペースが足りなくなる可能性があります。
30.0~34.9 cm
初心者トレーニーや女性トレーニーには十分ですが、本格的なトレーニングには物足りなさを感じる長さです。
30.0 cm 未満
特殊用途。テクニック練習やフィットネス用途に限定され、高重量トレーニングには全く適していません。
スチールプレートと組み合わせるなどの工夫が必要です。
引張強度(PSI)
190-220 k
非常に高い強度と耐久性を持ち、長年にわたる高重量トレーニングや、ウェイトリフティングでの落下(ドロップ)の衝撃にも耐え、永続的な変形(曲がり)が起こるリスクが極めて低い理想的な数値です。品質と信頼性の証と言えます。
220 k超
一般的に190-220 kが最も同適応力に対して強度が高く、高すぎても耐久性は低くなります。
160-189 k
多くのバーベルで採用されている標準的な強度です。一般的なトレーニングでは問題ありませんが、非常に重いデッドリフトや、不適切なセーフティ設定での失敗などで、ごくわずかに永続的な曲がりが生じてしまう可能性がゼロではありません。
140-159 k
主に安価なバーに採用される強度で、耐久性に劣ります。軽い重量での使用を前提としており、高重量を扱うと永続的に曲がってしまうリスクが高まります。
<140 k
トレーニング用としては強度が不足しています。安全にトレーニングを行うための基準を満たしておらず、使用は推奨されません。
ローレット強度
ミディアム
しっかりとしたグリップを確保しつつ、手のひらへのダメージは少ない、最もバランスの取れたローレットです。毎日のトレーニングでも快適に使用でき、BIG3とクイックリフトの両方で優れたパフォーマンスを発揮します。
ミディアムライト / ミディアムアグレッシブ
理想的なミディアムから少しだけ特性を寄せた選択肢です。「ミディアムライト」は肌に優しい反面、グリップ力がややマイルドになります。「ミディアムアグレッシブ」はグリップが強力ですが、クイックリフトでは肌への負担が大きくなります。
ライト / アグレッシブ
目的に対して極端な選択肢です。「ライト」はグリップが弱すぎ、高重量では滑る可能性があります。「アグレッシブ」はパワーリフティングに特化しており、クイックリフトで使うには攻撃的すぎて皮膚を傷つけます。
パッシブ/滑る
凹凸がほとんどない、あるいはツルツルに摩耗したローレットは、グリップが全く効かず、トレーニングでの使用は非常に危険です。
シャフトコーティング
ステンレス
耐食性が非常に高く、錆に最も強い素材です。コーティングがないため、ローレットの感触がダイレクトに伝わり、最高のグリップ感を得られます。
ハードクロム / セラコート
「ハードクロム」は非常に高い耐久性と耐食性を誇る優れたコーティングです。「セラコート」は多彩な色が選択可能ですが、ハードクロムよりはわずかに傷や欠けに弱いです。両者とも高い評価の選択肢です。
亜鉛
これらはコストパフォーマンスに優れたコーティングですが、ステンレスやハードクロムに比べると耐食性や耐久性は劣ります。時間とともに変色や摩耗が見られます。
ペイント
最も安価な選択肢です。すぐに剥がれて錆の原因となり、グリップ感も悪いため、本格的なトレーニングには適しません。
スリーブコーティング
ステンレス/ハードクロム
プレートの着脱時の摩擦や衝撃に最も強く、傷つきにくい最高の選択肢です。スムーズな回転性能を長期間維持し、錆からバーベルを保護します。
セラコート
耐食性は高いですが、硬い金属のプレートとの衝撃で欠ける(チッピング)可能性があります。性能に大きな影響はありませんが、見た目を気にする場合は注意が必要です。
亜鉛
ハードクロムよりも柔らかく傷がつきやすいため、長期使用による劣化が早まります。
ペイント
耐久性が低く、プレートの着脱ですぐに剥がれ、錆の原因となります。最も安価ですが、長期的な使用には適しません。
センターローレット
有(パッシブ)
非常に浅い(パッシブな)センターローレットです。クイックリフトの妨げにならず、スクワット時にシャツの上から最低限のグリップ補助を得られるため、優れた仕様です。バランスが取れていて多目的バーにとっては最適です。
無
クイックリフト種目(特にクリーン)でバーが首や鎖骨に触れる際に、皮膚を傷つけることがないため、多目的バーとしては優れた選択肢です。
有(標準)
標準的な強さのセンターローレットは、クイックリフトの際に肌と擦れて痛くなる可能性があります。BIG3には有効ですが、多目的用途としては評価が下がります。
有 (アグレッシブ)
パワーリフティング専用の仕様です。鋭いローレットが首や鎖骨の皮膚を傷つけるため、クイックリフトには絶対に適していません。
グリップマーク
デュアルグリップ (81 cm & 91 cm両方)
パワーリフティング(81cm)とウェイトリフティング(91cm)の両方のマークがある仕様です。各種目で常に同じ手幅を再現でき、これこそが真の多目的バーベルと言えます。
一方のみ
パワーリフティング(81cm)とウェイトリフティング(91cm)の一方のみマークがある仕様です。多目的バーベルとしては不足ですが、一方でもあれば目安になります。
無
目安となるグリップマークがなければ、毎回手幅を合わせるのが難しく、一貫性のあるフォームを習得することが困難となります。
回転機構
有 (高品質な回転機構)
ベアリング
特徴: 摩擦が極めて少なく、非常に高速で軽やかに、長く回り続ける回転が特徴です。
適性: この高速回転は、スナッチやクリーンのようなクイックリフトで手首を素早く返す動作を強力にアシストします。多目的用途の中でも、クイックリフトのパフォーマンスを少しでも高めたいユーザーにとっては、ベアリングがやや優位な選択肢となります。
ブッシング
特徴: 非常に高い耐久性と頑丈さを持ち、滑らかでありながらも「制御された安定感のある」回転を提供します。
適性: この安定した回転は、スクワットやベンチプレス、デッドリフトのような**スローリフト(BIG3)**において、不要なブレを生まないという利点があります。もちろんクイックリフトにも十分対応できる滑らかさを持ちますが、その頑丈さから、BIG3をメインに行うユーザーにはむしろ好まれることがあります。
回転不良/無し
スリーブが回転しない、あるいは回転が著しく悪いバーは、多目的用途には全く適さず、非常に危険です。回転しないままクイックリフトを行うと、バーの回転力が直接手首や肘にかかり、深刻な怪我につながる可能性があります。
パワーリフティング適合性
項目 | スペック | 判定 |
---|---|---|
スリーブ間距離 | 131 cm | ◎ |
直径 | 28 mm | △ |
引張強度(PSI) | 215K | ◎ |
ローレット強度 | ミディアム | △ |
撓りにくさ ・スリーブ間距離:131cm ・直径:29mm ・硬さ:≥200k PSI | ・スリーブ間距離:131 cm ・直径:28 mm ・硬さ:215k PSI | ◯ |
81cmグリップマーク | 有 | ◎ |
センターローレット | 無 | × |
回転機構 | コンビネーション | – |
判定ルール
項目 | ◎ | ◯ | △ | × |
---|---|---|---|---|
直径 | 29 mm | 28.5 mm | 28 mm | <28 mm |
スリーブ間距離 | 131 cm±0.5 cm | 誤差 ±2.5 cm | 誤差 ±5 cm | 規格外 |
引張強度(PSI) | 200–220 k | 190–199 k | 160–189 k | <160 k >220 k |
ローレット強度 | アグレッシブ | ミディアムアグレッシブ | ミディアム | ライト |
撓りにくさ ・スリーブ間距離:131cm ・直径:29mm ・硬さ:≥200k PSI | 3項目全て適合 | 2項目適合 | 1項目適合 | 適合なし |
センターローレット | 有 | – | – | 無 |
81cmグリップマーク | 有 | – | – | 無 |
回転機構 | ブッシング | – | – | ブッシング以外 |
直径
◎ 29 mm
IPF公式ルール(28mm〜29mm)の上限であり、世界基準となっているELEIKO社が採用する、事実上の世界標準の太さです。太いシャフトは高重量での「しなり」を最小限に抑え、スクワットやベンチプレスでの安定性を高めるため、最も適しています。
○ 28.5 mm
汎用性の高いバーベルによく見られる太さです。29mmより若干しなりますが、デッドリフトなどで良い「しなり」を好むリフターには最適な選択肢となります。
△ 28 mm
IPFルールの下限値です。BIG3で使うとしなりが大きく感じられ、高重量では安定性に欠ける場合があります。
× <28 mm
高重量を扱うBIG3には細すぎて適さず、危険です。
スリーブ間距離
◎ 131 cm ±0.5 cm
IPF(国際パワーリフティング連盟)の公式ルール「131cm以上、132cm以下」に厳密に準拠した、競技に完全適合する寸法です。世界大会で標準的に使用されるELEIKO社が131cmであるため、これが事実上の世界標準となっており、最も信頼性が高いです。
○ 誤差 ±2.5 cm
競技基準からは外れますが、トレーニングで使う分にはほとんど問題ないレベルの誤差です。ただし、大会本番のバーベルとの感覚のギャップが生まれる可能性はあります。
△ 誤差 ±5 cm
基準との誤差が大きくなります。狭すぎると競技用ラックに正しく置けなくなる可能性が、広すぎるとデッドリフトで過度に有利になる可能性があり、正確な競技練習には不向きです。
× 規格外
公式ルールから大きく外れており、パワーリフティング用としては不適合です。
引張強度(PSI)
◎ 200-220 k
静的応力(ゆっくりとかかる力)に対する強度の国際指標です。高重量でも永久変形しにくい「強度」と、衝撃に対する「靭性(ねばり強さ)」のバランスが取れた、パワーリフティングにおける理想的な範囲です。
○ 190-199 k
競技レベルの品質です。トップクラスの強度には一歩譲りますが、ほとんどのリフターにとって必要十分以上の性能を持っています。
△ 160-189 k
一般的なトレーニングには十分な強度ですが、高重量を扱うリフターがハードに使用すると、時間と共にわずかな曲がり(永久変形)が生じる可能性があります。
× <160 k / >220 k
<160kは変形リスクが高く高重量に不向きです。>220kは硬すぎて脆くなり、落下などの衝撃に弱くなる可能性があるため、理想的とは言えません。
ローレット強度
◎ アグレッシブ
パワーリフティング、特にデッドリフトで高重量でも手が滑らないように、手にしっかりと食いつく最も鋭いローレットです。パフォーマンスを最大化するために設計されています。
○ ミディアムアグレッシブ
鋭さを少し抑えつつ、非常に強力なグリップを提供します。高重量を扱いながらも、手のひらへのダメージをある程度考慮したい場合に最適です。
△ ミディアム
汎用的なローレットです。しっかりグリップできますが、高重量のデッドリフトなどではチョークが必須になります。
× ライト
グリップ力が弱く、BIG3には全く適していません。汗をかくと簡単に滑ってしまい危険です。
撓りにくさ
◎ 3項目全て適合
バーベルが「しなりにくいか(硬いか)」という指標です。しなりに影響する客観的な3つの基準(スリーブ間距離131cm、直径29mm、硬さ≧200k PSI)を全て満たした、最も撓りにくいパワーリフティングに最適なバーです。
○ 2項目適合
3つの主要スペックのうち2つを満たしており、非常に高品質ですが、いずれかの点で競技基準からわずかに外れる、準パワーリフティングバーです。
△ 1項目適合
3つの主要スペックのうち1つしか満たしておらず、パワーリフティング用というよりは、一般的なトレーニングバーとしての性格が強いです。
× 適合なし
パワーリフティングに求められる剛性スペックを何一つ満たしていないため、不適合です。
⚠️この評価は公表スペックに基づく推定です。実際の「撓り」は、鋼材の種類や熱処理に大きく左右されるため、レビュー等も参考にすることを強く推奨します。
センターローレット
◎ 有
スクワットの際に、バーベルが背中(僧帽筋)で滑るのを防ぎ、担いだ位置を安定させるために必須の仕様です。
× 無
センターローレットがないと、特に高重量のスクワットでバーが安定せず危険です。BIG3用としては致命的な欠点となります。
81cmグリップマーク
◎ 有
ベンチプレス競技で定められている最大手幅(81cm)を示す印です。このマークがないと競技ルールに準拠した練習ができず、必須の仕様です。
× 無
グリップマークがないバーは、競技や本格的なトレーニング用途としては不適切です。一貫性のあるフォームを習得することが困難になります。
回転機構
◎ ブッシング
適度な回転抵抗で安定したBIG3の試技が可能です。
× ブッシング以外(ベアリングまたはなし)
ベアリングは滑らかな回転がありクイックリフト向きでBIG3のスローリフトには不向きです。回転機構なしは無駄な抵抗が強くなり、リフターの負担を増やします。
ウェイトリフティング適合性
項目 | スペック | 判定 |
---|---|---|
装着可能スリーブ長 | 41.5 cm | ◎ |
直径 | 28 mm | ◎ |
引張強度(PSI) | 215 K | ◎ |
ローレット強度 | ミディアム | ◎ |
撓りやすさ ・スリーブ間距離:131cm ・直径:28mm ・硬さ:190-220k PSI | ・スリーブ間距離:131 cm ・直径:28 mm ・硬さ:215k PSI | ◎ |
センターローレット | 無 | ◯ |
91cmグリップマーク | 有 | ◎ |
回転機構 | コンビネーション | – |
判定ルール
項目 | ◎ | ○ | △ | × |
---|---|---|---|---|
装着可能スリーブ長 | 41.0 〜41.5 cm | 39.0 〜 40.9 cm | 35.0 〜 38.9 cm | 35.0 cm 未満 |
シャフト直径 | 28 mm | 28.5 mm | 29 mm | <28 mm >29 mm |
引張強度 (PSI) | 190-220 k | 160-189 k / >220 k | 140-159 k | <140 k |
ローレット強度 | ミディアム/ 競技用アグレッシブ | ミディアムライト | ライト / パワーリフティング用アグレッシブ | パッシブ/ 滑る |
撓りやすさ ・スリーブ間距離:131cm ・直径:28mm ・硬さ:190-220k PSI | 3項目全て適合 | 2項目適合 | 1項目適合 | 適合なし |
センターローレット | 有 (パッシブ) | 無 | 無 | 有 (アグレッシブ) |
91cmグリップマーク | 有 (IWF規格) | – | – | 無 (81cmのみ) |
回転機構 | ニードルベアリング | ベアリング&ブッシング複合 | ブッシングのみ | 回転不良/無し |
装着可能スリーブ長
◎ 41.0 〜 41.5 cm
IWF公式規格(41.5cm)そのものであり、競技出場から日々の高重量トレーニングまで、何一つ不自由なく対応できる理想の長さです。厚みのあるバンパープレートを使用しても、将来にわたって重量の制限を心配する必要がありません。
○ 39.0 〜 40.9 cm
競技規格にわずかに届かないものの、実用上の問題はほぼありません。多くの高品質な多目的バーや、非認定の競技仕様バーがこの範囲に収まります。ほとんどのリフターにとって十分な長さを確保しています。
△ 35.0 〜 38.9 cm
厚みのあるバンパープレートを多用する場合、120kgを超えるあたりからスペース不足が顕在化し始めます。扱える重量の上限がバーベルによって制限される可能性があります。
× 35.0 cm 未満
主に省スペースを目的とした「ショートバー」などが該当し、ウェイトリフティングの主たるトレーニングには不適合です。バンパープレートの場合、100kgも装着できないことがほとんどです。
シャフト直径
◎ 28 mm
ウエイトリフティングの国際規格(IWF)です。この直径は、フックグリップのしやすさと、シャフトの「しなり」を最大限に引き出すために設計されています。
○ 28.5 mm
汎用バーでよく見られる太さですが、28mmに比べると硬くなり、フックグリップもややしにくくなるため、クイックリフトのパフォーマンスは若干落ちます。
△ 29 mm
パワーリフティング用の太さです。バーが硬すぎてクイックリフトに必要な「しなり」が失われ、動作を妨げます。
× <28 mm / >29 mm
規格外の太さであり、ウエイトリフティングには不適合です。
引張強度 (PSI)
◎ 190-220 k
バーの耐久性を示す数値です。高すぎると硬くなり「しなり」が失われるため、高重量に耐える強度としなやかさ(弾性)のバランスが取れたこの範囲が最適です。
○ 160-189 k / >220 k
160-189kは耐久性や反発が物足りなくなる可能性があります。220k超は硬すぎる傾向があり、ウエイトリフティングの動作には不向きです。
△ 140-159 k
耐久性に不安があり、高重量での使用には適していません。
× <140 k
簡単に曲がってしまうため、高重量を扱うトレーニングには不適合です。
ローレット強度
◎ ミディアム/競技用アグレッシブ
ミディアムは高頻度の練習に、競技用アグレッシブは大会本番に、それぞれ最適化されたグリップ。どちらも目的に対する最良の選択肢です。
○ ミディアムライト
グリップがややマイルドになります。手の保護という点では優れていますが、しっかりしたグリップを好む選手には物足りない場合があります。
△ ライト/パワーリフティング用アグレッシブ
ライトはグリップが弱すぎです。パワーリフティング用アグレッシブは、静的な挙動でバーを固定するためのものであり、手の中で滑らせる動きを含むウェイトリフティングには全く不向きです。
× パッシブ/滑る
グリップがほとんど効かず、高重量を扱うのは危険です。
撓りやすさ
◎ 3項目全て適合
ウエイトリフティングにおいて、シャフトの「しなり(ウィップ)」は、挙上を成功に導くツールとして機能します。しなったバーが元に戻る弾性エネルギーを利用することで、より効率的に高重量をコントロールできます。この評価は、理想的なしなりを生む3つの基準(スリーブ間距離131cm、直径28mm、硬さ190-215k PSI)を全て満たしていることを示します。
○ 2項目適合
3つの主要スペックのうち2つを満たしており、非常に高品質ですが、いずれかの点で競技基準からわずかに外れるため、理想的な「しなり」からは少し劣る可能性があります。
△ 1項目適合
3つの主要スペックのうち1つしか満たしておらず、ウエイトリフティングに求められる特徴的な「しなり」は期待できません。
× 適合なし
ウエイトリフティングに求められる「しなり」のスペックを何一つ満たしていないため、不適合です。
**※注意:**この評価は公表スペックに基づく推定です。実際の「しなり」は、鋼材の種類や熱処理に大きく左右されるため、レビュー等も参考にすることを強く推奨します。
⚠️この評価は公表スペックに基づく推定です。実際の「撓り」は、鋼材の種類や熱処理に大きく左右されるため、レビュー等も参考にすることを強く推奨します。
センターローレット
◎ 有 (パッシブ)
クリーンでバーを肩に受け止めた際、弱い凹凸が滑りを抑え、ラックポジションの安定性を高めます。IWFの競技会本番で使用される標準仕様です。競技出場を目指すシリアスなリフターに最適です。
○ 無
首や鎖骨への肌の擦れが全くないため、トレーニングにおける快適性が最大限に高まります。IWFから「トレーニング用」としても認定されており、高回数の練習を行う方や、快適性を重視する方に最適です。
△ 有 (標準)
標準的な強さのローレットは、クリーン時に首が擦れて痛くなる可能性があり、ウエイトリフティングにはあまり適していません。
× 有 (アグレッシブ)
パワーリフティング用の仕様であり、クリーンを行うと首の皮が裂けるほどのダメージを受けます。絶対にあってはならない仕様です。
91cmグリップマーク
◎ 有 (IWF規格)
ウエイトリフティングの国際規格(IWF)で定められた91cm間隔のグリップマークです。競技や正しいフォームの習得に不可欠です。
× 無 (81cmのみ)
パワーリフティング用の81cmマークしかないバーは、ウエイトリフティングの正しい手幅設定ができず、不適合となります。
回転機構
◎ ニードルベアリング
ウエイトリフティングにおける最重要項目です。スナッチやクリーンでバーを返す際、スリーブが滑らかに高速回転することで手首や肘への負担を無くし、スムーズなキャッチを可能にします。摩擦が極めて少ないため最高の評価となります。
○ ベアリング&ブッシング複合
非常に優れた回転性能を持ちますが、最高級のフルニードルベアリングほどの究極のスムーズさには一歩及ばない場合があります。
△ ブッシングのみ
パワーリフティングで一般的な機構です。回転性能で劣るため、高重量のキャッチで手首への負担が大きくなり、ウエイトリフティングへの適性は高くありません。
× 回転不良/無し
論外であり、極めて危険です。回転しないバーでクイックリフトを行うと、ほぼ確実に手首や肘を深刻に傷つけます。
この製品がハマる人・ハマらない人
ハマる人
- クロスフィットやファンクショナルトレーニングがメインの人
- 一本のバーでBIG3もクイックリフトもやりたい人
- 高品質で長く使えるバーベルを求める人
- 滑らかさと安定性を両立したスリーブの回転を重視する人
- 強すぎず弱すぎない、バランスの取れたローレットが好みの人
- 高レップ数のトレーニングで手のひらを保護したい人
- 世界最高峰のELEIKOブランドに所有欲を満たされたい人
- センターローレットが不要なトレーニングを中心に行う人
- スウェーデン製の比類なき品質と耐久性を信頼する人
注意が必要な人
- パワーリフティング競技を専門に行うシリアスリフター
- オリンピックウェイトリフティングの競技者
- とにかく初期投資を抑えたい、価格重視の人
- 食い込みの鋭い、攻撃的なローレットを何よりも求める人
- スクワット時の安定性のためにセンターローレットが必須な人
- 競技ごとの専用バーのフィーリング(しなり等)を重視する人
- シャフト径29mmのパワーバーの感触に慣れ親しんでいる人
- クイックリフト用、スローリフト用でそれぞれバーベルを揃えられる余裕がある人
- クイックリフトかスローリフトかトレーニングの方向性が確実に定まっている人
比較
以下のツールで比較したいバーベルを選択することで、スペックを比較できます。
※正確なスペックは公式サイトや各ECサイトをご確認ください。
選択してください
ELEIKO 「XFバー」 |
---|
価格 118,500 円 |
製造国 スウェーデン |
種別 オリンピックシャフト |
用途 トレーニング全般 |
シャフト/スリーブ直径 28 / 50 mm |
重量 20 kg |
全長 220 cm |
スリーブ間距離 131 cm |
装着可能なスリーブ長 41.5 cm |
引張強度(PSI) 215,000 PSI |
ローレット ミディアム |
シャフトコーティング クロムメッキ |
スリーブコーティング クロムメッキ スレッディングスリーブ |
センターローレット 無 |
グリップマーク デュアルマーク 81 cm & 91 cm |
回転機構 コンビネーション (ニードルベアリング & ブロンズブッシング) |
詳細記事 |
MBC POWER SHOP |
選択してください
ELEIKO 「XFバー」 |
---|
価格 118,500 円 |
製造国 スウェーデン |
種別 オリンピックシャフト |
用途 トレーニング全般 |
シャフト/スリーブ直径 28 / 50 mm |
重量 20 kg |
全長 220 cm |
スリーブ間距離 131 cm |
装着可能なスリーブ長 41.5 cm |
引張強度(PSI) 215,000 PSI |
ローレット ミディアム |
シャフトコーティング クロムメッキ |
スリーブコーティング クロムメッキ スレッディングスリーブ |
センターローレット 無 |
グリップマーク デュアルマーク 81 cm & 91 cm |
回転機構 コンビネーション (ニードルベアリング & ブロンズブッシング) |
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