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ホームジムの床の補強・必要性と方法

ホームジムの床の補強
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目次

床の補強が必要な理由

床の底抜け・凹み防止

ホームジムの床が抜ける

床の補強で最も重要な目的が床の底抜け防止です。

一般的に木造住宅の床の強度は180㎏/㎡とされています(建築基準法施行令第85条)。

木造のホームジムの床の強度
木造住宅の床の強度

ほとんどの場合トレーニング器具に自体重を加えると簡単に180kgをオーバーしてしまいます。

実際には底抜けする可能性は低いと思いますが、住宅の老朽化や、雨漏り、シロアリ被害、欠陥住宅などのリスクを考えれば絶対に大丈夫とは言えません。

そして何かあったときに誰も責任を取ってくれません。

例えば床引きデッドリフトを行うと、200kgオーバーのバーベルを何度も床に降ろすことになります。

時にはコントロールし切れず落としてしまうこともあるでしょう。

長い目で見るとこんなことが何十回何百回と積み重なります。

床が抜けなくとも凹んでしまう可能性はあるでしょう。

油断せずしっかりと補強することをおすすめします。

尚賃貸の場合は事前に必ず管理会社や大家さんの許可を取るようにしましょう。

※賃貸の場合はそもそもホームジムを作る許可が得られないケースがあります

詳しくは以下の記事を確認して下さい。

ちなみに1階土間コンクリートの場合であれば、基本的に床の底抜けリスクは心配ないでしょう。

防音

ホームジムの騒音

床を補強する理由は床の底抜け防止だけではありません。

防音対策としても必要です。

トレーニングをするときにシューズを履けば足音がしてしまいます。

またダンベルやバーベルを置いたときにも音がします。

これらの騒音がトラブルに繋がることもあるので防音対策としての床の補強も大切です。

防振

ホームジムが揺れる様子

高重量のバーベルをラックに戻した際や、潰れてセーフティーにバーベルを落としたとき、誤って床にダンベルやバーベルを落としたときなどには建物全体に振動が伝わってしまう場合があります。

振動もトラブルに繋がることもあるので防振対策としての床の補強も大切です。

傷防止

傷のついたフローリング

フローリングの上にそのまま金属の硬いトレーニング器具を置いたらあっという間に傷だらけになってしまいます。

床の傷防止としても床の補強は大切です。

滑り止め

フローリングで滑って転ぶ様子

フローリングや土間コンクリートの上でそのままトレーニングをすると滑りやすく危険です。

滑り止めとなるような素材のものを敷いてトレーニング中の怪我を予防することは大切です。

事前確認事項

賃貸の場合はホームジムを作る前・床を補強する前に必ず管理会社や大家さんの許可を取るようにしましょう。

許可なくホームジムを作ってトラブルがあったら大変です。

可能であれば床の強度なども教えてもらえると良いです。

一軒家の場合も建設会社、ハウスメーカーに床の強度等教えてもらいましょう。

パターン別床の補強方法

簡易的ホームジム

簡易的ホームジムの床の補強

ダンベルとベンチを中心とした簡易的ホームジムであれば大掛かりな床の補強は必要ないでしょう。

※器具と自体重を合計したときにあまりにも重くなる時はしっかりと補強しましょう

ただし床の傷防止・防音・防振対策として最低限マットなどは敷くようにするべきです。

簡易的ホームジム:1層構造

簡易的ホームジムにおすすめジョイントマット


サイズ厚さ硬度
FIELDOOR45×45cm
1cm
2cm
55
KINGBOS45×45cm1cm
2cm
55
SOLPEX60×60cm
30×30cm
1.2cm不明
EMPT60×60cm1.2cm不明
リーディングエッジ 60×60cm1.2cm30-35
リーディングエッジ
(高硬度)
52.5×52.5cm1cm80
スクロールできます
FIELDOORKINGBOSSOLPEXEMPTリーディングエッジリーディングエッジ
(高硬度)
サイズ45×45cm45×45cm60×60cm
30×30cm
60×60cm60×60cm52.5×52.5cm
厚さ1cm
2cm
1cm
2cm
1.2cm1.2cm1.2cm1cm
硬度5555不明不明30-3580

簡易的ホームジムのジョイントマットは特に拘り過ぎなくても大丈夫です。

選ぶポイントは滑りにくさと硬さ、厚みです。

当然滑りにくいものの方が良いですが、ほとんどのジョイントマットは滑りやすいです。

滑りが気になる場合は、シューズを履いた上で以下の様なパンチカーペットを敷くと滑りにくくなります。

硬さも硬い方がトレーニングのときに安定感がありますが、簡易的ホームジムではダンベルとベンチでのトレーニングが中心なのでそこまで大きな影響はないでしょう。

厚みについては厚い方がクッション性・防音性が高くなりますが、厚いと柔らかくなりがちです。

余程高重量を使用しない限りはどれを選んでも大差ないでしょう。

サイズについてはどのマットもカッターなどでカットできるので心配いりません。

ただし一つ欠点として長期間使用すると色移りや、溶けて張り付く等の可能性があります。心配な方はジョイントマットの下に新聞紙やシート等を敷いておくことをおすすめします。

※マットの敷き方によっては滑らないよう注意が必要です

また保険として以下のようなダンベル用のクッションを用意しておくと安心です。

ダンベルベンチプレスなどでキツくなったときにベンチの両脇に置いておけばその上にダンベルを落とす事ができますし、普段もダンベルを置くときに神経質にならずに済みます。

また費用が少し上がってしまいますが以下のようなマットもあります。

GYMMATさんのマットですが、スポーツクラブなどで使用されているような本格的なマットでありながらリーズナブルです。

ベンチとダンベルだけのジムには若干オーバースペックかもしれませんが、万全を期したい方や、今後パワーラックやバーベルなどの重量のある器具を導入してアップデートも視野に入れている方は最初からこちらにすることをおすすめします。

ただし、一番おすすめの50×50cmの25mmタイプは1枚あたり5kgとかなり重量があるので、床の耐荷重量とも相談になります。

床の耐荷重量に問題がなければ、こちらのマットは機能面・コスパともに文句のつけようがなくおすすめです。

土間コンクリート

土間コンクリートのホームジムの床補強
土間コンクリートのホームジムの床補強

土間コンクリートの場合、床の底抜けは心配ないでしょう。

しかし、そのままでトレーニング器具を使用するとコンクリート割れのリスクがあります。

高重量のバーベルを落としたら心配です。

また、埃が舞いやすく、滑りやすく危険です。

そのためトレーニング器具を置く場所、トレーニングする場所だけでも最低限マットなどを敷くようにしたいです。

土間コンクリートにおすすめのマット


パワーラックやバーベルなどの高重量器具を設置する場合や床引きデッドリフトを行う場合はGYMMATさんのマットがおすすめです。

滑りにくく、防音・防振性も高く高品質でありながらリーズナブルな価格です。

設置も簡単でコンクリートの上に並べてジョイントで接続するだけでとても簡単です。

様々なタイプのマットがラインナップされていますが、上記の50cm角25mmのマットが性能面・価格のバランスが取れていて必要十分で文句のつけようがないクオリティになっているのでおすすめです。

このマットを敷くだけで空間が本格的なジムの雰囲気になってテンションが上がります。

フローリング

homegym_flooring_reinforcement
フローリングのホームジムの床補強

最も多いパターンがフローリングでしょう。

フローリングの場合は傷や振動・騒音だけでなく床の底抜けのリスクもあります。

補強方法としては、マット+合板+マットorカーペットの3層構造の補強がおすすめです。

それでも床の強度に不安がある場合は、建設会社などに相談すれば床下の基礎部分の構造から補強してもらうことができます。

3層構造おすすめマット・合板・カーペット


1層:ジョイントマット

第1層のマットは何でも構いません。

比較・吟味したい場合はおすすめジョイントマットの項を参考にしてみてください。

※長期間ジョイントマットを敷いているとフローリングに色移りしたり溶けて張り付く可能性があるので心配な方は下に新聞紙などを敷いておくことをおすすめします。


2層:合板

合板は薄いものだと後から反り返ってきて段差ができたりギシギシうるさくなるので厚みのあるものがおすすめです。

厚さは21㎜以上のものであれば問題ないでしょう。

ちなみに合板はホームセンターでも購入可能で、料金を支払えば好きなサイズにカットしてもらうこともできます。


3層:マットorカーペット

パワーリフターの場合は、大会のプラットフォームがカーペットの場合も多いので上記のようなパンチカーペットを合板に張り付けて使用すると良いでしょう。

価格的にもリーズナブルで色も多種多様です。

ちなみにカーペットもホームセンターで購入可能です。

またカーペットを合板に貼り付ける場合は専用の両面テープも合わせて購入が必要です。

意外とテープの消費量が多いので多めに購入することをおすすめします。

尚マットが良い場合はGYMMATさんのマットがおすすめです。

畳のホームジムの床補強
畳のホームジムの床補強

和室の畳部屋も基本的にはフローリングの部屋と同様です。

畳の上にそのまま器具を置いてしまうと畳が傷んでしまうので注意しましょう。

また高重量のトレーニングをすると、畳だと柔らかく沈み込みなどもあり若干安定感が損なわれてしまうので、硬い合板なども挟みたいです。

フローリングの部屋と同様、

といった形で良いでしょう。

おすすめのマットもフローリングの部屋と同様です。

まとめ

床の補強はホームジムにとって重要事項です。

大きなトラブルに繋がらないよう事前にしっかりと行うようにしましょう。

FAQ

床の補強を行わない場合、どのような問題が起こりますか?

床の補強を行わない場合、床の底抜け・凹みが発生したり、音や振動が隣室や下階に伝わることがあります。また、床に傷がついたり、滑りやすくなることがあります。

床の強度を確認する方法はありますか?

建物の設計図や管理会社に問い合わせることで床の強度を確認できる場合があります。また、専門家に相談することで適切なアドバイスを受けられます。

防音・防振マットだけでは効果がありますか?

防音・防振マットは一定の効果がありますが、床の補強を行わない場合、完全に音や振動を防ぐことは難しいです。床の補強と併用することで、より効果的に防音・防振を行うことができます。

床の補強にかかる費用はどのくらいですか?

床の補強費用は、選択する方法や材料によって大きく変わります。簡易的な方法であれば数千円から、より強固な補強を行う場合は数万円以上かかることがあります。費用に関しては、ご予算やニーズ、トレーニングに使用する器具・重量に合わせて適切な方法を選ぶことが重要です。

床の補強はDIYで行うことができますか?

床の補強は、簡易的な方法であればDIYで行うことができます。ただし、より強固な補強を行う場合や専門知識が必要な場合は、専門家に依頼することをおすすめします。

ホームジムの床の補強は賃貸物件でも行えますか?

賃貸物件でも床の補強は行えますが、大規模な改修が必要な場合は、事前に大家さんや管理会社と相談してください。また、退去時に原状回復が求められることがあるため、取り外しが可能な方法を選ぶことが望ましいです。

お願い〜


記事の内容に誤り等あった場合ご報告いただけば幸いです。

また「こういう情報があった方が良い」「この器具がおすすめ」等情報提供していただけると嬉しいです。

ホームジムの床の補強

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