MBCPOWER「MBCアジャスタブルベンチ コンパクト」
総合評価
4.8

コスパ:A
- 10段階角度調整と片側1本脚構造でフォームの自由度が抜群
- 軽量コンパクト多機能でホームジムを充実させたい人にピッタリ
- IPF準拠のサイズでパワーリフティングやベンチプレス競技者も安心
免責
- 本記事は、筆者が実際に製品を使用した結果と、公式サイト情報を総合して作成していますが、 すべての環境・個体で同一の結果を保証するものではありません。
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製品概要
MBC アジャスタブルベンチ コンパクトは、幅 51 cm・長さ 129 cm の省スペース設計ながら IPF 規格を満たす 30.5 cm 幅シートと 44 cm 高を確保した本格派アジャスタブルベンチです。
10 段階のバックパッドと 3 段階のフロントパッド角度を素早く変更でき、インクライン種目からフラットベンチプレスまで幅広く対応します。
片側1本脚構造により足元のセットアップがしやすく、500 kg の静的耐荷重と 6.5 cm 厚パッドが高重量でも安定した挙上をサポート。
35 kg と適度な重量で安定性を確保しつつもキャスター&ハンドル付きのため移動も容易で、限られたスペースのホームジムに最適な一台です。
価格は 45,880 円と同クラス平均並みですが、非常に高性能でコストパフォーマンスに優れています。
スペック
名称 | 「MBCアジャスタブルベンチ コンパクト」 |
---|---|
メーカー | MBCPOWER |
種別 | アジャスタブルベンチ |
サイズ | 横幅:51cm 長さ:129cm 高さ:44cm※フラット時 設置面積:0.66 m² |
シートサイズ (バックパッド) | 横幅:30.5cm 長さ:90cm 高さ:44cm※フラット時 |
シートサイズ (フロントパッド) | 横幅:30.5cm 長さ:32cm 高さ:44cm※フラット時 |
重量 | 35kg |
耐荷重量 | 500kg |
脚の形状 | 片側1本脚 |
シートの厚さ | 6.5cm |
角度調整 | フロントパッド:3段階(調整角度0°/15°/30°) バックパッド:10段階(調整角度0°/15°/30°/37.5°/45°/52.5°/60°/67.5°/75°/85°) |
フレームカラー | ブラック グロスレッド シルバーグレー |
価格(税込) | 45,880円 |
スペック評価
項目 | スペック | 評価 |
---|---|---|
本体サイズ | 横幅:51cm 長さ:129cm 高さ:44 cm 設置面積:0.66 m² | |
シートサイズ | バックパッド 横幅:30.5cm 長さ:90cm 高さ:44cm※フラット時 フロントパッド 横幅:30.5cm 長さ:32cm 高さ:44cm※フラット時 | |
重量 | 35 kg | |
耐荷重量 | 500 kg | |
角度調整 | バックパッド:10段 フロントパッド:3段 | |
脚形状 | 片側1本脚 | |
シートグリップ | グリッピービニール | |
モビリティ | キャスター+ハンドル | |
収納 | 直立収納可 | |
追加特長 | レーザー刻字 シート間の隙間3.6cm その他多数 |
評価ルール
推定満足度
: ≧90% のユーザーが満足
: 80–89 %
: 60–79 %
: 40–59 %
: < 40 %
項目 | |||||
---|---|---|---|---|---|
本体サイズ | ≤0.80 ㎡ | 0.81–0.90 ㎡ | 0.91–1.00 ㎡ | 1.01–1.10 ㎡ | >1.10 ㎡ |
シートサイズ (バック・フロント) | バック ・横幅30–32 cm ・長さ≥90 cm ・高さ42–45 cm フロント ・幅同等 ・長さ≥30 cm | いずれか1項目が 横幅±1 cm以内 高さ±1 cm以内 長さ±3 cm以内 | 横幅28–32 cm または 長さ85–89 cm | 横幅26–27 cm または 長さ80–84 cm | 横幅<26 cm または 長さ<80 cm |
重量 | 30–42 kg | 25–29 kg 43–46 kg | 20–24 kg 47–50 kg | 15–19 kg 51–55 kg | <15 kg >55 kg |
耐荷重量 | ≥500 kg | 400–499 kg | 300–399 kg | 200–299 kg | <200 kg |
角度調整 | 背≥10 座≥3 デクライン◎ | 背8–9 座≥2 デクライン無でも可 | 背5–7 | 背3–4 | 背≤2 |
脚の形状 | 片側1本脚 | やや幅広の片側1本脚 | 横フレーム付き前脚で幅普通だが制限軽度 | 横フレーム付き前脚で制限あり | ワイド脚で明確に干渉 |
シートのグリップ | 波型PVC・サメ肌など手で擦って滑らない | 荒めPVC/ラバー | 微テクスチャPVC | 合皮平滑(少し滑る) | ツルツル 劣化しやすい |
モビリティ (キャスター・ハンドル) | 両方あり & 片手移動可 | 両方あり | 片方あり | 無し・<30 kg | 無し・≥30 kg |
収納 | 自立直立収納可 (奥行≤60 cm) | 壁立て掛けOK 安定 | 折り畳み収納可 | 収納機能なしだがフットプリント≤0.70 ㎡ | 収納機能なしかつ>0.70 ㎡ |
本体サイズ
ベンチを床に置いた際の設置面積(フットプリント)を指します。ホームジムのようにスペースが限られた環境では、このサイズが小さいほど空間を有効活用できます。**0.80㎡以下**のコンパクトなモデルは、パワーラック内への設置や移動、収納がしやすく、トレーニングエリアを広く保つことに貢献します。ただし小さすぎる場合は安定性を損なう可能性もあるため注意が必要です。
シートサイズ(バック・フロント)
ベンチの背もたれ(バック)と座面(フロント)の「幅」「長さ」「高さ」を評価します。これらの寸法は、トレーニングの安定性、安全性、そしてパフォーマンスに直接影響を与える極めて重要な要素です。
- バック(背もたれ)
- 横幅 (30-32cm): ベンチプレスやインクラインプレスにおいて、肩甲骨をしっかりとシートに乗せ、安定した土台を作るための最適な幅です。
- 長さ (≧90cm): 身長の高い方でも、インクライン時に頭がはみ出すことなく、首や背中全体を確実にサポートできる長さです。
- 高さ (42-45cm): ベンチをフラットにした際の床からの高さです。パワーリフティングの公式規格に準拠しており、地面に両足をしっかりつけて力を最大限に発揮する(レッグドライブを使う)ための基準となります。
- フロント(座面)
- 幅・長さ: インクライン種目でお尻を安定させるために重要です。十分な大きさと、バックシートとの適切なバランスが求められます。
これらの基準をすべて満たすベンチは、まるで身体の一部のようにフィットし、リフターが安心して高重量に挑戦するための盤石な土台となります。
重量
ベンチ自体の重さです。高重量のダンベルやバーベルを扱う際、ベンチ自体が重いほど、ぐらつきやズレが少なくなり、抜群の安定感を生み出します。**25-35kg**程度の重量があれば、ハードなトレーニングでもリフターの動きをしっかりと支え、フォームに集中することができます。ただし重過ぎると移動が大変になるので適度な重量であることも大切です。
耐荷重量
ユーザーの体重と使用重量の合計に対して、ベンチが安全に耐えられるかを示す公称値です。高重量を扱うほど、この数値の重要性は増します。**500kg以上**のスペックを持つベンチは、フレームの素材や構造が極めて堅牢であることの証であり、どんなトレーニングにおいても絶対的な安心感を提供します。
角度調整
背もたれと座面の角度を調整できる段階の多さと、デクライン(頭が下がる角度)に対応しているかを評価します。これはアジャスタブルベンチの心臓部とも言える機能です。調整段階が多いほど(背≧10、座≧3)、インクラインプレスやショルダープレスなどで、個々の身体や目的に合わせた最適な角度設定が可能になります。さらに**デクライン対応**であれば、大胸筋下部をターゲットにするなど、トレーニングの幅が更に広がります。
脚の形状
ベンチの脚フレームの形を指し、トレーニング中の足の置きやすさに直結します。ベンチプレスでしっかりと踏ん張るためには、足を置くスペースを妨げない形状が理想です。**片側1本脚**のタイプは、足の位置の自由度が格段に上がり、最適なスタンスで最大のパフォーマンスを発揮できます。
シートのグリップ
シート表面の滑りにくさです。高重量のベンチプレスでは、背中がシート上で滑ってしまうと、フォームが崩れて力が逃げるだけでなく、怪我のリスクも高まります。**波型PVCやサメ肌加工**のように、意図的に高い摩擦力を持たせたシートは、汗をかいても背中をがっちりと固定し、安定したブリッジの維持を強力にサポートします。
モビリティ(キャスター・ハンドル)
ベンチを移動させるための装備です。高重量で安定感のあるベンチは必然的に重くなりますが、キャスター(車輪)とハンドルが装備されていれば、その移動が非常に楽になります。**ハンドルとキャスターの両方があり、片手で移動可能**なモデルは、トレーニングの準備や後片付けのストレスを大幅に軽減してくれます。
収納
使用しない時の収納のしやすさです。特にホームジムでは、トレーニング時以外はスペースを確保したいというニーズがあります。**自立して直立収納が可能で、かつ奥行きが60cm以下**のモデルは、壁際などに省スペースで安全に保管できるため、最も理想的な収納方式と言えます。
パワーリフティング適合性
項目 | スペック | 判定 |
---|---|---|
寸法規格 横幅30–32cm 長さ≥122cm 高さ42–45cm | 横幅:30.5cm 長さ:125.6cm※合計 高さ:44cm | ◎ |
耐荷重量 | 500kg | ◎ |
足のセッティングの自由度 | 片側1本脚 | ◎ |
滑り止め | グリッピービニール | ◎ |
判定ルール
項目 | ◎ | ◯ | △ | × |
---|---|---|---|---|
寸法規格 幅30–32cm 高42–45cm 長≥122cm | 3項目全て適合 | 2項目適合 | 1項目適合 | 規格外寸法 |
耐荷重量 | ≥500 kg | 400–499 kg | 300–399 kg | <300 kg |
足のセッティングの自由度 | 支柱のみのシンプルな片側一本脚構造で干渉なし | 土台プレート付きの片側一本脚構造で殆どの人に干渉なし | 一般的な横支柱付き前脚で幅普通だが制限あり | ワイド脚で明確に干渉 |
滑り止め | 高摩擦表面 | 普通 | 滑り止めなし | ツルツル滑る |
寸法規格
ベンチの「幅」「高さ」「長さ」が、パワーリフティングの公式競技規定に準拠しているかを示します。
- 幅30-32cm: 肩甲骨をしっかりとシートに乗せ、安定した土台を作るための最適な幅。
- 高さ42-45cm: 地面に両足をしっかりつけ、力を最大限に発揮する(レッグドライブ)ための基準となる高さ。
- 長さ≧122cm: 高身長のリフターでも、頭からお尻までがシートに完全に収まる十分な長さ。
これら**3項目全てに適合(◎)**しているベンチは、競技大会で使われるものと同じ感覚でトレーニングできるため、フォームの再現性を高め、最高のパフォーマンスを引き出す上で極めて重要です。
耐荷重量
ユーザーの体重と使用重量の合計に対して、ベンチが安全に耐えられるかを示す公称値です。パワーリフティングでは極めて重い重量を扱うため、この数値はベンチの剛性や安定性を測る上で最も基本的な指標となります。**500kg以上(◎)**の耐荷重を誇る製品は、フレームの素材や構造が非常に堅牢であり、高重量をかけても揺れやたわみが生じにくく、リフターに絶対的な安心感を与えます。
足のセッティングの自由度
ベンチプレスで力を発揮するための踏ん張り(レッグドライブ)を効かせる際、足の位置をどれだけ自由に決められるかを示します。ベンチの脚フレームが足の置き場を邪魔してしまうと、最適なスタンスを取ることができません。**支柱のみのシンプルな片側一本脚構造(◎)**は、足のセッティングを一切妨げないため、リフターが最も力を発揮できる理想的なフォームを組むことが可能です。
滑り止め
シート表面の滑りにくさを評価します。ベンチプレスで高いブリッジ(アーチ)を組む際、背中が滑ってしまうとフォームが崩れ、力が逃げるだけでなく、大怪我につながるリスクもあります。**高摩擦表面(◎)**を持つシートは、汗をかいた状態でも背中をがっちりと固定し、安定したブリッジの維持を強力にサポートします。これは安全かつ最大の力を発揮するために不可欠な要素です。
この製品がハマる人・ハマらない人
ハマる人
- 狭いホームジムで多角度種目を増やしたい人
- IPF 準拠サイズと高い安定感を求める競技者
- 広さに制限があり収納性を重視するホームジム
- キャスター付きでこまめにベンチを移動したい人
- デクライン不要でインクラインのみで十分な人
注意が必要な人
- デクライン種目もこなす万能ベンチを探す人
- 予算を3万円以下に抑えたい人
- 商業ジム、競技者向けジムで酷使したい人
- 身長190cm以上の人
- 200kg以上のベンチプレスを行う人


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