ONI鬼「パワーリフティングバー オリンピックシャフト ステンレス」
総合評価
5
- IPF公認スペックと実績、大会仕様の本格パワーリフティングバー
- 記録更新を目指し、グリップ力を重視する競技パワーリフター向け
- 高強度ステンレス採用で錆びにくく、1000kg超の耐荷重を誇る
免責
- 本記事は公式サイトの情報と筆者の経験、知識を基に作成していますが、筆者自身による実機検証は行っておりません。数値・性能はあくまで参考値としてご覧ください。
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製品概要
IPF(国際パワーリフティング連盟)公認の本格パワーリフティングバーです。
国内の公式大会での使用実績がNo.1であり、競技者から絶大な信頼を得ています。
シャフトには錆びにくく高強度なステンレス(SUS630)を採用し、耐荷重は脅威の1000kg以上を誇ります。
最大の特徴は、グリップを強力にサポートする火口型の深く鋭いローレット(滑り止め加工)です。
記録更新を目指すパワーリフターやシリアスなトレーニーのための、高性能・高品質な一本と言えます。
スペック
名称 | 「パワーリフティングバー オリンピックシャフト ステンレス」 |
---|---|
メーカー | ONI 武器屋.net |
種別 | オリンピックシャフト |
用途 | 高重量BIG3 パワーリフティング |
公認 | IPF(国際パワーリフティング連盟) |
直径 | シャフト:29mm |
サイズ | 全長:220cm スリーブ間距離:131cm 装着可能なスリーブの長さ:43.3cm |
重量 | 20kg |
重量誤差 | ±20g以内 |
引張強度 | 217,000PSI |
耐荷重量 | 1000kg(静止状態) |
シャフトコーティング | ステンレス(SUS630) |
スリーブコーティング | ハードクローム |
ローレット | 形状:火口 幅 :2mm 深さ:0.3-0.4mm |
スリーブの溝 | なし |
センターローレット | あり |
グリップマーク | パワーリフティング(81 cm) |
回転機構 | ステンレス製ブッシュ |
価格(税込) | 88,000円 |
スペック評価
項目 | スペック | 評価 |
---|---|---|
シャフト直径 | 29 mm | |
引張強度(PSI) | 217K | |
ローレット強度 | アグレッシブ | |
コーティング | ステンレス | |
センターローレット | 有 | |
81cmグリップマーク | 有 | |
回転機構 | ステンレス製ブッシュ |
評価ルール
推定満足度
: ≧90% のユーザーが満足
: 80–89 %
: 60–79 %
: 40–59 %
: < 40 %
項目 | |||||
---|---|---|---|---|---|
シャフト直径 | 29 mm | 28.5 mm | 28 mm | 27 mm | <27 mm |
引張強度(PSI) | 200–220 k | 190–199 k | 160–189 k | 140–159 k >220 k | <140 k |
ローレット強度 | アグレッシブ | ミディアムアグレッシブ | ミディアム | ミディアムライト | ライト |
コーティング | ステンレス | セラコート | ハードクロム | ブラッククロム/亜鉛 | ペイント |
センターローレット | 有 | – | – | – | 無 |
81cmグリップマーク | 有 | – | – | – | 無 |
回転機構 | ブッシング | – | – | – | ベアリング |
シャフト直径
バーベルの握る部分(シャフト)の太さを指します。パワーリフティング競技では、高重量を扱った際のシャフトの「しなり」を抑え、スクワットやベンチプレスでの安定性を高めるため、29mmの太いシャフトが標準仕様とされています。シャフトは太いほど動的応力に対する耐久性も高くなる傾向にあります。
引張強度 (PSI)
バーベルが破壊されずにどれだけの力に耐えられるかを示す国際的な指標で、単位はPSI(重量ポンド毎平方インチ)です。メーカー独自の基準で定められる「耐荷重」とは異なり、バーベルの静的応力(ゆっくりとした力)に対する強度を測る上で最も信頼性の高い数値です。一般的に190,000 PSI以上あれば、スローリフトでバーが曲がる心配はほぼなくなります。ただし、高すぎる引張強度は逆にバーベルを硬く脆くさせ、落下時などの動的応力に対する耐久性を低下させる可能性も指摘されています。
ローレット強度
シャフト表面にある滑り止めのギザギザ加工(ローレット)の強さです。**アグレッシブ(強い)なローレットは、手にしっかりと食いつきグリップ力を高めるため、特に高重量のデッドリフトで効果を発を発揮します。ローレットには山の形状によって種類があり、近年の高機能バーベルでは、グリップ力と皮膚への負担のバランスが良い火山型(ボルケーノ)**が主流となっています。
コーティング
シャフトを錆や傷から保護するための表面処理です。コーティングの種類によって、耐腐食性や耐摩耗性、グリップの感触(摩擦力)、ローレットのエッジの効き具合が大きく変わります。
- ステンレス:錆に非常に強く、コーティングがないためローレットの感触がダイレクトに伝わる最高級仕様。
※但し安価な加工の悪いものは滑りやすいので注意 - セラコート:耐腐食性・耐摩耗性に優れるが、硬い物との衝突による剥がれ(チッピング)には弱い。
- クロムメッキ:かつての主流だが、鋼材の耐久性を低下させる弱点があり、シャフト部分への採用は減少傾向にある。
センターローレット
バーベルのシャフト中央部分にあるローレットの有無を指します。スクワットの際に、バーが背中の上で滑るのを防ぎ、担いだポジションを安定させるために非常に重要な役割を果たします。このため、パワーリフティング用のバーベルにはセンターローレットがあるのが標準仕様です。
81cmグリップマーク
シャフトに刻まれたリング状の印で、パワーリフティングの公式ルールで定められたベンチプレスの最大手幅(81cm)を示しています。このマークを目安に指を合わせることで、毎回一貫した手幅でグリップすることができ、フォームの再現性を高めるために必須のマークです。
回転機構
プレートを取り付ける部分(スリーブ)が回転する仕組みを指します。パワーリフティングでは、スリーブが過度に回転すると動作が不安定になるため、耐久性が高く適度な回転抵抗を持つブッシングが最適とされます。「よく回るほど良い」というのは間違いで、種目に応じた適切な回転性能が重要です。一方、手首を返しながら挙上するウエイトリフティングでは、滑らかに回転するベアリングが適しています。
パワーリフティング適合性
項目 | スペック | 判定 |
---|---|---|
スリーブ間距離 | 131cm | ◎ |
直径 | 29 mm | ◎ |
引張強度(PSI) | 217K | ◎ |
ローレット強度 | アグレッシブ | ◎ |
撓りにくさ ※1 ・スリーブ間距離:131cm ・直径:29mm ・硬さ:≥200K PSI | ・スリーブ間距離:131cm ・直径:29mm ・硬さ:217K PSI | ◎ |
81cmグリップマーク | 有 | ◎ |
センターローレット | 有 | ◎ |
判定ルール
項目 | ◎ | ◯ | △ | × |
---|---|---|---|---|
スリーブ間距離 | 131 cm±0.5 cm | 誤差 ±2.5 cm | 誤差 ±5 cm | 規格外 |
直径 | 29 mm | 28.5 mm | 28 mm | <28 mm |
引張強度 | 200–220 k | 190–199 k | 160–189 k | <160 k >220 k |
ローレット強度 | アグレッシブ | ミディアムアグレッシブ | ミディアム | ライト |
撓りにくさ ・スリーブ間距離:131cm ・直径:29mm ・硬さ:≥200k PSI | 3項目全て適合 | 2項目適合 | 1項目適合 | 適合なし |
81cmグリップマーク | 有 | – | – | 無 |
センターローレット | 有 | – | – | 無 |
スリーブ間距離
バーベルのプレートを装着する部分(スリーブ)とスリーブの間の握ることができるシャフト部分の長さを指します。国際パワーリフティング連盟(IPF)の公式ルールでは、このスリーブ間距離は**「131cm以上、132cm以下」と定められています。しかしパワーリフティングの世界大会で公式バーベルとして採用されることが多いELEIKO(エレイコ)社の製品が131cmであるため、これが事実上の世界標準となっています。
この距離が基準から外れると、競技練習において下記のような問題が生じます。
- 狭すぎる場合: 競技用パワーラックのフック(Jカップ)にバーベルを正しく置けなくなる可能性があります。
- 広すぎる場合: デッドリフトでシャフトがより大きく撓ってしまい、地面から浮かすまでの初動が楽になります。また、スモウスタイルのデッドリフトで通常より広いスタンスを取ることが可能になり、本来の難易度よりも高重量を扱いやすくなる可能性があります。
このように、大会本番のバーベルと感覚のギャップが生まれてしまうため、正確な競技練習を行う上では131cmという基準が極めて重要になります。
直径
バーベルのシャフト(握る部分)の太さを指します。パワーリフティングの公式ルール上、シャフト直径は28mm〜29mmと規定されています。
しかし、スリーブ間距離と同様に、世界大会で標準的に使用されるELEIKO(エレイコ)社のパワーリフティングバーが29mmを採用しているため、これが事実上の世界基準となっています。
太いシャフトは、高重量を扱った際の「しなり」を最小限に抑え、スクワットやベンチプレスでの安定性を高める効果があります。そのため、パワーリフティング競技の練習用としては29mmが最も適している(◎)と評価しています。
引張強度
バーベルの静的応力(ゆっくりとかかる力)に対する強度の国際的な指標です。数値が高いほど、高重量をかけても恒久的に曲がってしまう変形が起きにくくなります。ただし、高すぎるとバーが硬く脆くなり、落下などの衝撃(動的応力)に弱くなる可能性も指摘されています。そのため、パワーリフティング用としては強度と靭性(ねばり強さ)のバランスが取れた200k〜220k PSIの範囲が最も理想的(◎)としました。
ローレット強度
シャフト表面の滑り止め加工(ローレット)の強さです。パワーリフティング、特にデッドリフトでは、高重量でも手が滑らないように、手にしっかりと食いつく**アグレッシブ(強め)**なローレットが最も適して(◎)います。強度がマイルドになるにつれて、高重量でのグリップ維持が難しくなるため評価が下がります。
撓りにくさ
スクワットやベンチプレスにおいて、バーベルがどれだけ「しなりにくいか(硬いか)」という指標です。バーの撓みは感覚的な要素が強いため、この表ではしなりに影響を与える客観的な3つの基準(スリーブ間距離131cm、直径29mm、硬さ≧200k PSI)をいくつ満たしているかで判定しています。3項目全てに適合するものが最も撓りにくく、パワーリフティングに最適(◎)と評価されます。
⚠️ 評価の限界と注意事項
この3項目による評価は、あくまで公表されたスペックに基づく客観的な推定です。実際の「撓り」の質や感触(フィーリング)は、スペック表には現れない**「鋼材の種類」や「熱処理」**といった製造プロセスに大きく左右されます。
同じスペックのバーでもメーカーによって撓りの特性は異なるため、最終的な判断を下す際は、メーカーの製品説明や、信頼できる第三者によるレビューを併せて参考にすることを強くお勧めします。
81cmグリップマーク
パワーリフティングのベンチプレス競技で定められている、最大手幅(81cm)を示す印です。このマークがないバーベル(×)は、競技ルールに準拠した練習ができず、パワーリフティング用としては不適合としています。
センターローレット
バーベルのシャフト中央部分にある滑り止め加工です。スクワットの際に、バーベルが背中(僧帽筋)で滑るのを防ぎ、担いだ位置を安定させるために必須の仕様です。センターローレットがないバーベル(×)は、高重量スクワットには適しておらず、パワーリフティング用とは言えません。
この製品がハマる人・ハマらない人
ハマる人
- パワーリフティングの公式大会への出場を目指している人
- バーの強力なグリップ力(ローレットの鋭さ)を最優先する人
- 高重量でのスクワット、ベンチプレス、デッドリフトを行う人
- 錆びにくさなど、バーベルの品質や耐久性を重視する本格派
- IPF公認というブランドと信頼性を求めるリフター
注意が必要な人
- トレーニング初心者や、フィットネス目的のライトユーザー
- 手の皮膚が弱く、マイルドな握り心地を好む人
- クイックリフトなど、スリーブの回転を重視する種目を行う人
- そこまで高重量を扱わない人

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