パワーリフターのホームジムにおすすめの器具構成パターン【ラック・ベンチ・バーベル・プレート】
このページではパワーリフターがホームジムを作る際におすすめの構成をご紹介します。
パワーリフターが競技練習用にホームジムの器具を選定するポイント
パワーリフティングの大会規格に合った器具を使用する
パワーリフターがホームジムを作成する上で最重要となるのが、BIG3を大会にできる限り近い競技水準の環境でトレーニングできるかどうかです。
パワーリフティングの大会で使用される器具はルールで規格が決められています。
それぞれのサイズは細かく指定されており、そこから大きく外れる器具で練習していると、練習と大会で大きなギャップが生じてしまいいつも通りのフォームが取れず記録が伸ばせません。
まずは大会規格を把握し、それに合致する器具を選定するようにしましょう。
できるだけ重量が挙がりにくい厳しめの器具を使用する
パワーリフティングの大会に出場されたことがある方ならわかると思いますが、大会はピーキングや減量などもあるため極限に近い状態で試技に臨みます。
そうなるとベンチシートの幅や硬さ、バーベルの撓り具合、グリップの感覚など細かい所が大きく結果に影響することがあります。
練習では軽く挙がっていたはずの重量が何故か大会では重く感じて挙がらないなんてことは本当によくあることです。
かといってどの大会にも対応できるような設備を整えるということは現実的には難しいです。何故なら大会毎に使用される器具が違い、器具によって微妙にサイズや質感などが違うからです。
ではどうすれば良いかというと、考え方は色々とあるかもしれませんが、できるだけ重量が上がりにくい厳しい環境を整えることをおすすめします。
普段から厳しい環境で練習しておけば大会で楽になることはあってもより厳しくなることはなくなるからです。
そして一般的にどのメーカーの器具が難しく厳しいのかというとズバリELEIKOです。世界大会でも使用されることが多いELEIKOですが、コンボラックのベンチは硬く、慣れていない人はやりにくいでしょう。またバーベルは撓りにくく、デッドリフトでファーストプルが非常に重く感じられます。パワーリフティング器具としては最高品質ですが、試技を行う上では慣れていないと厳しさを発揮します。
そのためパワーリフターが競技練習用にホームジムを作る際はELEIKOを基準にそれに近いものを選んでいくのがおすすめです。
※ただし柔らかいシートや撓り易いバーベルが必ずしも楽でやり易いという訳ではないので注意してください
補助種目も導入できるよう拡張性のあるものを選定する
今の時代パワーリフターはBIG3の練習だけやっていれば十分とはいえません。
必要に応じ様々な補助種目を導入することで安全かつ効率的に最大限自分のポテンシャルを引き出すことができます。
パワーリフターとしてはコンボラックが欲しいところですが、コンボラックだけでは拡張性が低く補助種目にはあまり使用できません。
もちろんホームジムが広ければその他の器具を揃えてしまえば良いのですが、そう環境に恵まれている人も多くはないはずです。
そう言ったった場合は、コンボラック以外のラックでパワーリフティングの規格に近く、尚且つ拡張性のあるものを選んだ方がトレーニングの幅も広がり満足できるはずです。
パワーリフターにおすすめのラック
MBCPOWER「スクワットスタンド210cm」 or 「ハーフラック210cm」
パワーリフターにおすすめのラックは上記2つです。
コンボラックよりも拡張性が高く、パワーラックよりも取り回しが良いのでホームジムにはとても良いです。
そしてパワーリフティングの大会規格にも沿っているため、練習にも困りません。
耐荷重量も525kg以上と安心です。
拡張することで様々な補助種目もできるようになり、またローラーJフックも選択できるのでほとんどコンボラックに劣るところがありません。
強いていえば、ラックの調節間隔が3cmとコンボラックよりほんのほんのちょっぴりだけ広めなところと、インラックができないところです。
しかし3cmの調節間隔は十分狭く、インラック機能は日本人選手で必要な人はほぼ居ないと思われるため問題になりません。
以上のことからパワーリフターも練習用として安心して導入できる器具といえます。
パワーリフターにおすすめのベンチ
MBCPOWER「MBCコンペティションフラットベンチ」
上記ベンチはパワーリフティング大会規格を満たしており、更にベンチプロップと組み合わせることでスクワットスタンドやハーフラックとコンボラックのように合体させることが可能です。
しかも立てて収納できるので、使用していない時も邪魔になりません。ちなみにコンボラックだとベンチの着脱が大変な上に外した後とても邪魔になります。
強いて欠点を挙げるならばファットパッドなのでシートが柔らかく、硬いエレイコベンチとのギャップが生じてしまうことです。
単純にベンチプレスのやり易さ、安定感、安全性などを考えるとファットパッドの方が良いですが、大会時に硬いパッドだと少し差を感じる可能性があります。
しかし、ベンチプレスのルール変更に伴い、極端に高いブリッジを組む選手が少なくなったため、あまり気にする必要がなくなったような気もします。
いずれにせよスクワットスタンドやハーフラックとの組み合わせや立てて収納可能といった強烈なメリットを考えれば非常におすすめのベンチです。
パワーリフターにおすすめのバーベル
ROGUE「ステンレスオハイオパワーバー」
上記パワーバーはELEIKOとほぼ同スペックで、ELEIKOよりもリーズナブルです。
しかもステンレス製なので錆にも強く耐久性が高いのも魅力的です。
特徴としてローレットが粗く滑りにくくなっています。一般トレーニーにとっては手が痛かったり衣類が傷んでしまったりと気になる部分もあるかもしれませんが、パワーリフターにとっては高重量のデッドリフトでもグリップが外れにくいのでとてもメリットです。
パワーリフターにおすすめのプレート
GYMWAY「薄型トレーニングバンパープレート」
本来であれば非常に薄いスチールプレートを採用したいところですが、ホームジムであれば静音性や価格なども考慮するとこちらがおすすめです。
バンパープレートの欠点である分厚さが抑えられているので、300kg超の高重量も装着が可能です。
ABSOLUTE POWERS「パワーリフティングプレート」
もしも300kg台後半〜400kg以上を扱うことが多いというモンスターであれば大人しくスチールプレートを選択することをおすすめします。
スチールプレートでおすすめなのは圧倒的にABSOLUTE POWERS「パワーリフティングプレート」です。
大会で使用されるようなプレートと遜色のないクオリティで価格は半額近くと圧倒的な安さです。
まとめ
以上がパワーリフターのホームジムにおすすめの構成です。
もちろんパワーリフター以外のトレーニーにもおすすめできる構成となっています。
今回はMBCPOWERさんの製品を多めに選択しましたが、武器屋.netのONIシリーズで揃えるのも更にコストを抑えられるのでおすすめです。
とりあえずこのような構成で器具を揃えればパワーリフティングの練習にも問題なく快適に取り組めるはずです。
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